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奥羽大学歯学部に東北・北海道で初の「法歯学」専任教授が就任――東日本大震災で活躍した花岡洋一教授

大学ニュース  /  教育カリキュラム

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奥羽大学(福島県郡山市)では、個人識別(身元確認)の分野で大きな社会的役割を果す「法歯学」を開講している。その専任教授として、花岡洋一教授が11月1日付で就任した。法歯学分野の専任教授就任は東北・北海道地方では初めてで、全国でも5人目。

 法歯学は、司法解剖など死因を究明する法医学から派生した学問。歯科医学の知識を応用して遺体の身元確認を行うもので、事件・事故の解決に役立っている。すでに独自の学問体系をもち、個人識別(身元確認)の分野で大きな社会的役割を果たしてきた。法歯学は、東日本大震災における犠牲者の身元の特定にその威力を大いに発揮したことから、更なる普及が望まれていた。

 奥羽大学では歯学部の教育・カリキュラム改革の一環として、歯学部生体構造学講座に法歯学を設けている。その専任教授として、東京歯科大学で法歯学を学び同大准教授でもあった花岡洋一教授が就任した。花岡教授は東日本大震災において特に被害の甚大であった、岩手、宮城、福島の3県すべてで犠牲者の識別の支援を行った唯一の法歯学者であり、その経験を法歯学の普及と研鑽に活かしていく。

◆花岡洋一教授プロフィール
【研究テーマ】

個人識別
 ・個人識別におけるITの活用(画像鑑定等)
 ・DNA分析による個人識別
虐待防止
 ・歯科領域からの虐待根絶
医事紛争
 ・歯科領域における医事紛争の最新動向

【略 歴】
昭和30年1月 東京都文京区出身
昭和48年3月 東京教育大学(現 筑波大学)附属高校卒業
昭和50年4月 東京歯科大学入学
昭和56年3月 同大卒業
 同年4月 同大大学院入学(法歯学専攻)
昭和60年3月 同大大学院修了
 同年4月 東京歯科大学法歯学講座助手
昭和62年 同講師(教室幹事)
平成15年 同助教授
平成19年 同准教授
平成26年9月 東京歯科大学退職
 同年11月 奥羽大学歯学部生体構造学講座法歯学教授

【主な社会活動】
昭和60年 日航機墜落事故における個人識別作業
平成13年 新宿雑居ビル火災における身元確認班責任者
平成23年 東日本大震災における身元確認作業に従事 等

▼本件に関する問い合わせ先
 奥羽大学 企画・広報課
 〒963-8611福島県郡山市富田町字三角堂31-1
 TEL: 024-932-8931(代表)
 FAX: 024-933-7372
 http://www.ohu-u.ac.jp/