【1月25日(日)】同志社女子大学今出川キャンパス発掘調査現地説明会を開催
【発掘調査概要】
同志社大学歴史資料館が調査主体となり、調査期間は2025年11月から2026年1月を予定しています。調査地(京都市上京区玄武町602・約200㎡)は「常盤井殿町遺跡」の遺跡名で知られ、京内を描いた多くの絵図から江戸時代の皇族だった伏見宮家の屋敷地にあたることがわかっています。実際に、伏見宮家屋敷関連あるいはそれ以前の時代の遺構遺物が出土しています。
現状での調査成果のトピックは下記の通りで、具体的な遺構の状況の写真や図は別紙①~④に示しています。
●菊文の意匠された磁器類(別紙④掲載・写真1)が多数出土
江戸時代後半の土坑(SK2039・別紙③右上)に多量の土器廃棄が見られ、土師器類とともに、菊文の意匠された磁器類が多数出土しました。これらは「禁裏御用品」といわれ天皇家用の特注磁器とされるもので、皇族である伏見宮家にも天皇家から下賜されて使われたことを示しています。禁裏御用品磁器ともに多量に出土した土師器片は祭事や宴席などで用いられて一括廃棄されたものの可能性もあるとみています。
●方形石組(別紙④掲載・写真2)の検出
江戸時代後半(18世紀)に設けられた方形石組(SK2005・別紙③右上)が見つかりました。これは、東西約6ḿ・南北約3ḿの規模で、最下段に長さ40~70㎝の花崗岩の石列をおき、石室(いしむろ)とよばれる半地下式の貯蔵庫だったと考えられます。同様のものではかなり大型であり皇族である宮家屋敷の特殊性をうかがわせます。
●東西方向大溝(別紙③右下写真)の検出
1月中旬現在、調査区南部に安土桃山時代以前に形成された東西方向大溝が検出されつつあります。規模は幅4ḿ以上、深さ1ḿ以上で、今出川通(中世の北小路)に平行する大溝です。伏見宮屋敷形成以前の遺構の可能性が高く、そうであれば相国寺旧境内周辺に設置された大溝と考えられます。これまでの発掘調査で相国寺の周囲には戦乱の多くなった室町時代後期に多数の堀がみつかっており、本遺構も同様のものの可能性があるとみられます。
発掘調査現地説明会の詳細は下記のとおりです。
【日 時】2026年1月25日(日) 10:00-11:30(少雨決行)
【場 所】同志社女子大学今出川キャンパス正門北西
(京都市上京区今出川通寺町西入玄武町602・別紙地図参照)
【問合先】同志社女子大学発掘調査事務所
担当:若林 邦彦(同志社大学歴史資料館教授)・浜中 邦弘(同志社大学歴史資料館教授)
TEL:090-3166-2992(平日9:00-17:00)
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