【玉川大学出版部】『八代目林家正蔵 昭和日記』を9月に刊行 ― 昭和の名人・八代目林家正蔵(林家彦六)が遺した記録、監修は林家木久扇
◆林家木久扇が「最後の親孝行」と語る、八代目林家正蔵が遺した日記を書籍化
日記に記された4年間は、後に「昭和の名人」と称される噺家たちが円熟期を迎えた、戦後の落語史においても重要な時期にあたる。
八代目林家正蔵も独演会「正蔵会」の発足、落語協会運営への参画、放送や演劇への進出など多方面で活動していた時期で、寄席興行の実態、出演交渉や楽屋の人間関係、地方巡業や放送収録の舞台裏、収入と支出、弟子の育成、病や老いに対する思いなどを率直に日記に綴っている。1961年には林家木久蔵(現 林家木久扇)が正蔵に入門した記録もあり、師弟間の絆がうかがえる。
芸と人格、仕事と生活、伝統と変化の記録である同書は、落語研究はもちろん、日本近現代芸能史、演劇史、メディア史、民衆文化研究から、戦後日本の社会史・文化史研究にも重要な意味を持ち、当時の市井の生活や芸能文化が記された得がたい一次資料として高い価値を有する。
林家木久扇による巻頭言や錦絵、当時の一門の写真のほか、正蔵一門の系図や主要登場人物(落語家)一覧、月ごとの詳細な注釈、正蔵の年表など資料も充実。ひとりの落語家の視座を通して、その時代と生き方にふれる1冊となる。
◆『八代目林家正蔵 昭和日記』 概要
【著 者】 八代目林家正蔵
【監 修】 林家木久扇
【校 訂】 和田尚久
【発売日】 2026年9月18日
【判 型】 A5判・上製・584頁
【定 価】 4,950円(税込)
【ISBN】 978-4-472-40656-0
【発 行】 玉川大学出版部
【目 次】
・「八代目林家正蔵 昭和日記」の刊行に寄せて 林家木久扇
・岡本家家族構成
・正蔵一門の落語家たち
・主要登場人物(落語家)一覧
・日記 1958(昭和33)年
・日記 1959(昭和34)年
・日記 1960(昭和35)年
・日記 1961(昭和36)年
・あとがき 和田尚久
・八代目林家正蔵年表
・参考文献
【URL】
https://www.tamagawa-up.jp/book/b10194762.html
●著者
・八代目林家正蔵(はちだいめはやしやしょうぞう)
1895年、東京生まれ。1912年に17歳で二代目三遊亭三福(のちの三代目三遊亭圓遊)に入門、三遊亭福よしを名乗る。1917年に二つ目昇進、1920年に真打昇進。1950年に海老名家より一代限りで正蔵の名跡を借り、八代目林家正蔵を襲名。1958年、独演会「林家正蔵会」発足。1963年、第18回文部省文化芸術祭(大衆芸能部門)奨励賞受賞。1968年、紫綬褒章授章。1980年に正蔵の名跡を海老名家に返上し、翌年、林家彦六に改名。1982年歿。門下に林家木久扇、三遊亭好楽、林家正雀、三代目八光亭春輔ほか。著書に『噺家の手帖』、『正蔵世相談義』(いずれも一声社)、『八代目正蔵戦中日記』(青蛙房)ほか多数。
●監修
・林家木久扇(はやしやきくおう)
1937年、東京生まれ。1956年に社会人を経て、漫画家の清水崑の門下へ入門。清水崑の紹介により三代目桂三木助門下へ入門し落語家へ転身。芸名は桂木久男。翌年、桂三木助の逝去により林家正蔵門下へ移り、芸名は林家木久蔵となる。1969年、日本テレビ「笑点」のレギュラーメンバーに。1973年真打昇進。1992年、落語協会理事に就任。2007年、落語界史上初の親子ダブル襲名により林家木久扇を襲名。著書に『イライラしたら豆を買いなさい』(文藝春秋)、『バカのすすめ』(ダイヤモンド社)、『人生は夕方からが美しい』(PHP研究所)ほか多数。師匠である正蔵の日記を形見分けとして譲り受け、長く保管していた。
●校訂
・和田尚久(わだなおひさ)
1971年、東京生まれ。文筆家・放送作家・脚本家。担当番組に『立川談志最後のラジオ』(文化放送)、『談志の遺言』(TBSラジオ)、『友近の東京八景』(NHKラジオ)、『青山二丁目劇場』(文化放送)など。著書に『芸と噺と 落語を考えるヒント』(扶桑社)、『落語の聴き方楽しみ方』(筑摩書房)、編著書に『森卓也のコラム・クロニクル 1979-2009』(トランスビュー)、共著に『ギャグ語辞典』(誠文堂新光社)ほか。CDブック全集『落語 昭和の名人』(小学館)シリーズに所収された東京落語全演目解説執筆。近代の芸能および笑いに関する執筆多数。明治大学非常勤講師。
<玉川大学出版部>
玉川学園の創設(1929年)と同時に「玉川学園出版部」として発足。前身は1923年設立のイデア書院に遡ることができ、2023年に設立100周年をむかえた。現在の名称「玉川大学出版部」となったのは、1947年の旧制玉川大学発足時。
1932年、日本で初めて子ども向けの百科辞典『児童百科大辞典』(全30巻)を刊行。その後も百科辞典を精力的に出版し、2016年から2019年には『玉川百科 こども博物誌』全12巻を刊行した。
1982年からは『大学教授法入門』を皮切りに、大学教育の現在・過去・未来を考える「高等教育シリーズ」の刊行を開始、現在まで190点を刊行している。また、日本高等教育学会と科学技術社会論学会の学会誌の編集・発行も行っている。
幼稚部から大学院までをひとつのキャンパスに擁する玉川学園の出版部という特色を生かし、大学出版部のなかで児童書を出す版元として、子どもと本の関係を考え、教育絵本、学習読物、教養図鑑を刊行している。
また、学園機関誌『全人』(月刊)を発行し、玉川学園の広報活動の一端を担っている。
【URL】 https://www.tamagawa-up.jp/
本件に関するお問い合わせ先
学校法人玉川学園
教育情報・企画部 広報課
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