甲南女子大学大学院生の論文が国際学術誌に採択! パーソナリティ心理学の専門誌で共感と他者への配慮に関する研究成果を発表
■研究の背景:共感が配慮の偏りにつながることも
誰かに強く共感すると、「助けたい」「力になりたい」という気持ちが生まれます。一方で、その相手を優先するあまり、ほかの人への配慮が薄れてしまうこともあります。本研究では、こうした共感に基づく配慮の偏りが、どうすれば和らげられるのかを検証しました。
■研究の内容:2つの方法を比較
本研究では、共感による配慮の偏りを和らげる方法として、次の2つを比較しました。
・第三者の視点を取る:影響を受ける人、つまり配慮が行き届かない人の立場から状況を考える。
・捉え方を変える:出来事の意味や解釈を変えて考える。
212名から得られた実験データを分析した結果、2つの方法は、配慮の偏りを和らげる効果において同程度であることが示されました。
■研究の成果:自分に合った考え方を選ぶことが重要
さらに、もともと他者の立場に立って考える傾向が強い人ほど、第三者の視点を取る方法を、使いやすく有用な方法として評価することが明らかになりました。この結果は、共感による配慮の偏りを和らげるうえで、方法そのものの効果だけでなく、個人の特性に合った方法を選ぶことも重要である可能性を示しています。
■国際学術誌への論文採択
本研究の成果は、パーソナリティ心理学や個人差研究を扱う国際学術誌『Personality and Individual Differences』に採択されました。
■論文情報
・掲載誌:Personality and individual Differences
・論文名:Perceived Strategy Fit in Empathy Regulation:Trait Perspective-Taking Predicts Usability Advantages of Third-Party Perspective-Taking
・著 者:Tomoka Hattori,Takatoshi Hoshino
・DOI:10.1016/j.paid.2026.114137
・URL: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0191886926005015?via%3Dihub
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