武庫川女子大学生活環境学部 三好庸隆教授の著書『オールドニュータウンを活かす!理想都市の系譜から多様な暮らし方の実現へ』が出版されました。
第Ⅰ部では19世紀、イギリスのハワードが提唱した「ガーデンシティ(田園都市)」に始まる世界の「ニュータウン」の系譜を概観します。日本では、本格的なニュータウンが現れたのは戦後になってから。1962年の千里ニュータウンが第1号とされています。以後、各地で大小のニュータウンが開発されましたが、その多くが少子高齢化とともにオールド化の道をたどっています。
第Ⅱ部では日本のニュータウンにフォーカス。事例として、明石市と神戸市にまたがる明舞団地の取り組みを紹介。兵庫県と兵庫県住宅供給公社が事業主体で1964年に入居を開始した県内最古のニュータウンです。三好教授は2006年度の「明舞団地再生アイディアコンペ」で最優秀賞を受賞して以来、継続的に明舞団地の活性化に取り組んでいます。
オールドニュータウンには「住環境のリフォーム」「在宅医療・介護」「子育て環境の整備」「デジタル時代の郊外住宅地のあり方」など、社会課題解決に向けての潜在的市場があると三好教授は指摘し、再生ではなく「活かす!」発想が必要と訴えます。オールドニュータウンを活かすビジョンとして、「コミュニティ力の強化・まちの魅力強化」「多様な担い手を育てる」「都市圏中心部と新たな補完関係・共創関係を形成する」など5つのビジョンと、ビジョンごとの取り組むべき事項を32のTO DOリストにまとめて列挙し、最後に現場の声にQ&Aで答えています。
三好教授は「日本版ニュータウンはかつて輝いていた。それをたかだか50年くらいでオールドニュータウンと嘆くのはいかがなものか。日本の地方創生や魅力的郊外形成のために、”活かす!”という発想で取り組むべきで、産官学が総力を集結して、新しいライフスタイル、新しい地方、新しい郊外のあり方を検討し、さまざまな生活密着型ビジネスの参入を呼び込む仕掛けをすべきだ」と話しています。
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