東京工芸大学の写大ギャラリーで6月3日まで松村久美写真展「沖縄から〈沖縄〉へ 1969-79」を開催中 ― 同大卒業生の写真家による本土復帰前後の沖縄の記録
このたびの企画展は、1968年に東京写真大学(現・東京工芸大学)を卒業した写真家の松村久美氏が、卒業後にアメリカ施政権下の沖縄で、本土「復帰」を目前に控えた沖縄の各地を撮影した写真作品を紹介するもの。松村氏の個展を同大で開催するのは今回が初となる。
松村氏は1968年の卒業後にアメリカ施政権下の沖縄を訪れ、翌年に移住。3年間滞在しながら各地の撮影を行い、帰京。1975年には再び沖縄へ渡り、1年半にわたって撮影を重ねた。
当時、ベトナム戦争の出撃基地となっていた沖縄に身を置き、反基地闘争や米軍基地労働者・全軍労のストライキ、ハンセン病療養所・愛楽園、離島の暮らしや祭祀、そして南米の沖縄移民まで、70年代の沖縄社会の変化と、その地に生きる人々の姿を数多く記録している。
まだ女性の写真家が少なかった時代に、松村氏は日本本土出身者である「ヤマトンチュ(大和人)」としての葛藤を抱えながら沖縄と向き合い、撮影を続けた。
同展では、1969年から1979年にかけて撮影されたモノクロ写真作品104点を展示。また、5月12日(火)にはトークイベントも開催する。
企画展とトークイベントの概要は以下のとおり。
◆企画展 松村久美写真展「沖縄から〈沖縄〉へ 1969-79」
【会 期】 4月13日(月)~6月3日(水)
・休館日:木曜日、日曜日、祝日 ※4月29日(水)、5月31日(日)は開館
【時 間】10:00~19:00
【会 場】東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2階
【入 場】無料
【主 催】東京工芸大学芸術学部
【企画監修】小原真史 写大ギャラリー運営委員
【公式サイト】 https://www.shadai.t-kougei.ac.jp/about.html
◆トークイベント
・日時: 5月12日(火) 18:30~19:45
・会場: 東京工芸大学 中野キャンパス 2号館B1Fマルチメディア講義室
・登壇者: 松村久美(写真家)×港千尋(多摩美術大学教授)×小原真史(東京工芸大学准教授)
・参加費: 無料
・事前予約: 電話またはメールで予約。
Tel: 03-5371-2694
E-mail: shadai-gallery@t-kougei.ac.jp
(ご予約の際は代表者氏名、参加人数、電話番号をお知らせください。)
■松村 久美 氏
1947年、徳島市生まれ。1968年、東京写真大学(現・東京工芸大学)卒業。写真家としての活動をスタートさせる。沖縄旅行をきっかけに1969年に沖縄へ移住し、3年間の滞在後に帰京。1975年には再び一年半沖縄に滞在し、各地の撮影を行う。活動休止期間を経て、2006年より制作を再開。以降、一貫して沖縄をテーマに撮影を続けている。著書に『片想いのシャッター 私の沖縄10年の記録』(現代書館、1983年)。初の写真集『この先の島じまへ 1969-1980 沖縄』を2026年4月20日に月曜社より刊行予定。
■東京工芸大学 写大ギャラリー
卒業生の写真家・細江英公(東京工芸大学名誉教授、写大ギャラリー初代館長)の提案で、1975年に日本で初めて写真の「オリジナルプリント」を収集・公開する常設施設として開設された。2023年には、東京都教育委員会から「博物館相当施設」に指定されている。
【URL】 https://www.shadai.t-kougei.ac.jp/
■東京工芸大学
東京工芸大学は1923(大正12)年に創設された「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、創設当初からテクノロジーとアートを融合した無限の可能性を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎えた。
【URL】 https://www.t-kougei.ac.jp/
本件に関するお問い合わせ先
学校法人東京工芸大学 総務・企画課 広報担当
- TEL
- 03-5371-2741
- university.pr@office.t-kougei.ac.jp