畜産現場におけるメタン計測のIoT化を実現 「無線型/ウェアラブル型メタンモニタリングシステム」を開発–北里大学
牛のげっぷ由来のメタン排出を削減するために、消化管内の微生物叢を制御する研究や新たな飼料添加物の開発、育種改良に関する取り組みなどが進められていますが、牛が排出するメタンを測定するためには、大掛かりな設備が必要となります。
今回開発した 『無線型/ウェアラブル型メタンモニタリングシステム』 は、2022年7月に北里大学発ベンチャーのライブストックジャパン株式会社が開発した簡易メタンガスモニタリングシステム”サーモニ メタン”をもとにIoT化したもので、無線型デバイスとウェアラブル型デバイスの二種類を開発しました。
無線型デバイスでは、センサーデータを無線で受信できるようにしたもので、小型プラスチックボックスに収納したメタン・二酸化炭素センサーのデータを、受信機を介して遠隔で取得できます。ウェアラブル型デバイスでは、この仕組みを用いて両センサーと小型充電池を一体化させた頭絡(とうらく)を牛に装着することで、牛の行動を制限することなく遠隔で長時間のモニタリングを可能にしました。
このシステムにより、これまで難しかった畜産の様々な条件下でのメタンガスのモニタリングが容易にできるようになり、メタン排出削減のための研究や取り組みが加速することが期待されます。この 『無線型/ウェアラブル型メタンモニタリングシステム』 は、同社が公益財団法人21あおもり産業総合支援センターの補助金を活用して開発したものであり、今後実施予定の実証実験の結果を踏まえて製品化を目指します。
なお、今回開発したシステムは、農林水産省が主催するアグリビジネス創出フェア2023(東京ビッグサイト:11/20-22)にて展示します。
動物飼育管理学研究室 鍋西 久
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