【京都産業大学】系外惑星の新たな形成モデルであるホット・ジュピターを発見!謎に満ちた系外惑星の解明に一歩前進 — 米国天文学会 専門雑誌The Astronomical Journalに掲載
「KELT-24b」を持つ恒星「KELT-24」は、この種のホット・ジュピターを持つ恒星の中で最も明るく、トランジット現象(※2・ 図1)のより詳細な観測が可能であるため、これまで十分に解明されていないホット・ジュピターの形成過程の謎に迫ることが期待される。
その中でも、恒星の非常に近くを公転するホット・ジュピターは、その形成・進化の過程が太陽系の惑星とは明らかに異なると考えられており、ホット・ジュピターは実際にどのような過程を経て現在の場所に存在しているのかは、明らかにされていなかった。
本学神山天文台の荒木望遠鏡による観測などから、新たな系外惑星「KELT-24b」の存在と、その系外惑星の物理的性質が明らかになった。その性質は、若い恒星の非常に近くを公転しているにも関わらず、その軌道がほぼ円軌道になっている。これまでホット・ジュピターが遠方で形成して近傍まで移動する場合はその軌道が長い時間をかけて円軌道に変化すると考えられていることから、ホット・ジュピター形成過程の解明につながる重要な発見である。今後のより詳細な観測から、ホット・ジュピターの大気構造などがより詳しく解明されることが期待される。
この研究成果は、2019年10月23日に米国天文学会 専門雑誌「The Astronomical Journal」に掲載された。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
※2 恒星の周りを公転している惑星が、ちょうど恒星と我々の間を通過する場合、恒星からの光の一部を惑星が一時的に遮る(蝕を起こす)ことで、恒星がわずかに、そして一時的に暗くなって観測される現象。
[関連リンク]
●理学研究科大学院生 西海 拓さん、理学部 米原教授らの研究グループが、若い恒星のまわりにある新たな系外惑星を発見
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20191108_150_wakusei.html
●ジャコビニ・ツィナー彗星から複雑な有機物由来の赤外線輝線バンドを検出
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20191119_859_comet.html
●理学部 米原教授と東京大学などの共同研究グループが、雪線付近にある海王星質量程度の系外惑星の存在を明らかに
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20191101_150_wakuseihakken.html
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