百済寺が現代に蘇る! 特別史跡・百済寺跡でARによる復元イメージ体験 — 大阪工業大学
● 自身のスマートフォンやタブレット端末を使い、Webブラウザ上で当時の姿を3次元ARで体験できる
● 音声ガイドによって百済寺の歴史についても学ぶことが可能
● 端末上で視点の高さや天候、季節を変えて、さまざまな景観の百済寺を楽しめる
「百済寺跡WebAR体験ガイド」は、特別史跡・百済寺跡の南側(中門)と中央(金堂)に設置された看板のQRコードを、スマートフォンやタブレット端末で読み取ることで体験できます。
この体験ガイドは「百済寺跡復元ARシステム」と「ガイドシステム」で構成されており、「百済寺跡復元ARシステム」ではスマートフォン等を通して、朱色の2塔1金堂などが目の前に現れ、創建当時の百済寺の姿を体験できます。更に、視点の高さや天候、季節を変えて、さまざまな景観の百済寺を楽しむこともできます。また「ガイドシステム」では、百済寺を建立した百済王氏(くだらのこにきしし)の歴史について、音声ガイドを通して学ぶことができます。
国の特別史跡である百済寺跡は、約1250年前(奈良時代)に建立された古代寺院。伽藍(がらん)配置は薬師寺や東大寺と同じ2塔1金堂式で、基壇の石組みなどには当時の最先端技術が使われています。枚方市では百済寺跡の再整備工事を2025年3月に完了し、中門・東塔・回廊東半部分の基壇や南門から東門付近までの築地塀を復元することで、奈良時代の様子を感じるとともに、西塔では当時から残る礎石などを見ることで約1250年前に思いをはせることができます。
本学の情報科学部情報メディア学科は「ソーシャル・オープンイノベーションチャレンジ(旧ひらかたアイデアソン・ハッカソンプロジェクト)」において、2021年から特別史跡・百済寺跡の普及啓発を目的とした「百済寺跡・禁野本町遺跡の復元観光プロジェクト」に取り組んでおり、百済寺の三重塔や金堂をCGで3次元復元し、現在の風景に合成するAR・VRシステムの開発を進めてきました。
百済寺のイメージ画像を基に3次元復元したモデルを、特定の位置から全方位カメラで撮影した全天球画像に合成することで当時の風景を再現。スマートフォンなどのジャイロセンサーに応じて360度映像から適切な視野角を画面上に表示し、遠隔地からはVRとして、現地ではARとして疑似体験することができます。カメラで映している風景にバーチャル情報をリアルタイムで合成する従来のARとは異なり、あらかじめ合成された映像を提示する「事前生成型拡張現実感」の手法を用いているため、GPSやコンパス、ジャイロセンサーによる誤差を感じることなく楽しむことができます。
これまで市のイベントで実験的に披露されてきましたが、このたび完成版として正式に運用を開始し、百済寺跡を訪れた際、誰でも自身のスマートフォンなどで身近に百済寺を感じられるようになりました。
枚方市の文化財課職員は「過去の建物をリアルにイメージできるようになることで、より百済寺跡に関心を持ってもらえれば」と話し、本学は「今後のICT学習への活用」にも期待を寄せています。
本件に関するお問い合わせ先
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