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子どもの健やかな育ち、木造文化の継承、地域経済の活性化、地域環境の保全――。あらゆる意義を持つ、学校建築への木の可能性を追究する東洋大学「木と建築で創造する共生社会研究センター」のシンポジウムが10月25日(土)、東京都文京区の東洋大学白山キャンパス 井上円了ホールで開催される。
近年、木造あるいは内装や架構に「木」を用いた学校建設が進んでいる。
これは「木」が、児童・生徒が健やかに成長する場をつくる素材として優れていることや、木の建築に対する人々の喜びの大きさ、地域の木造文化・技術の継承、地域経済の活性化、地域環境の保全、地球環境問題に対するCO2排出削減効果など、大きな意義と幅広い可能性があるといわれるからである。
一方、生産する「山」では木は安いとはいえ、建設する「町」では木は高くて使えないという実態がある。また、木の活用促進を図る上で、法規や基準や制度が調整されていない側面もある。
いわば「山」と「町」を結び、専門分野や省庁等の枠を超えて、「木を使いやすい社会システムの構築」が求められるいま、「学校建築を主軸とした『木・共生学』の社会システムの構築と実践」をテーマに研究を試みているのが、東洋大学大学院工学研究科の研究をベースとした「木と建築で創造する共生社会研究センター(Wood & Architecture for Symbiosis Society Creation Research Center:略称 WASS)」(埼玉県川越市、川越キャンパス内/センター長 長澤悟)である。
今回のシンポジウムでは、これらの問題について意見を交換する。子ども・学校教育、建築、林材、自治体など幅広い関心を持つ方にぜひ聴講いただきたい。
※平成19年文部科学省学術研究高度化推進事業におけるオープン・リサーチ・センターに採択。
◎シンポジウム「木の学校づくりで地域を元気に――木の建築による共生社会の創造」
・日 時: 10月25日(土)13時30分~17時00分
・場 所: 東洋大学白山キャンパス 井上円了ホール
(東京都文京区白山5-28-20)
・交 通: 都営地下鉄三田線 白山駅より徒歩5分
東京メトロ南北線 本駒込駅より徒歩5分
・参加費: 無料
○プログラム
13:30~13:45: 挨拶 松尾友矩(東洋大学学長)
来賓の挨拶
岩本健吾氏(文部科学省 大臣官房文教施設企画部 施設助成課長)
内田祥哉氏(東京大学名誉教授)
13:45~14:00: WASSの活動理念および研究内容
長澤悟(WASSセンター長、東洋大学教授)
14:00~14:30: 基調講演「埼玉県ときがわ町における地域産木材活用の取組みと効果」
関口定男氏(埼玉県比企郡ときがわ町 町長)
14:30~15:10: 木を使った学校建築の取組み
中村勉氏(ものつくり大学名誉教授,建築家)
藤野珠枝氏(一級建築士、森林インストラクター、環境カウンセラー)
15:10~15:30: 休憩
15:30~17:00: パネルディスカッション・質疑応答
コーディネーター:長澤悟(WASSセンター長、東洋大学教授)
パネリスト:
関口定男氏(埼玉県比企郡ときがわ町 町長)
中村勉氏(ものつくり大学名誉教授、建築家)
藤野珠枝氏(一級建築士、森林インストラクター、環境カウンセラー)
花岡崇一(WASS客員研究員、森の贈り物研究会 主宰)
コメンテーター: 工藤和美(WASS研究員、東洋大学教授、建築家)
▼内容に関する問い合わせ先
東洋大学木と建築で創造する共生社会研究センター(WASS)
シンポジウム事務局 担当:松田
TEL: 049-239-1432
FAX: 049-239-1336
E-mail: wass@toyonet.toyo.ac.jp
▼取材等に関する問い合わせ先
東洋大学総務部広報課 担当:川俣
TEL: 03-3945-7571
E-mail: mlkoho@ml.toyonet.toyo.ac.jp
【写真の説明】
木で作られた、丸子町立丸子中学校の屋内。
やさしいぬくもりに包まれている
大学・学校情報 |
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大学・学校名 東洋大学 |
URL https://www.toyo.ac.jp/ |
住所 東京都文京区白山5-28-20 |
1887(明治20)年、哲学者・井上円了によって創立された東洋大学は、「諸学の基礎は哲学にあり」を建学の精神として掲げる私立大学。東洋大学の考える「哲学」とは、つねに疑問と好奇心を持ち、自ら考える力を養うこと。全国から約3万人の学生が在籍し、文系・理系合わせて14学部15研究科の幅広い学問領域から学べる総合大学です。 |
学長(学校長) 矢口 悦子 |