東洋大学

わが国唯一のPPP専門研究センター「東洋大学PPP研究センター」が、開設シンポジウムおよび「協定書交換式」を開催

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東洋大学は、「東洋大学PPP研究センター」の本格的な活動を開始することに伴い、3月30日(月)、白山キャンパスにて「東洋大学PPP研究センター開設シンポジウム」を開催する。同センターは、わが国で唯一のPPP(Public / Private Partnership、略称PPP;「公民連携」)を専門とする研究センターであり、平成20年度「文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択されたプロジェクトである。

 東洋大学は、官、民、市民の連携により地域再生を実現する世界的な概念であるPPPの社会的必要性に着目し、2006年4月に大学院経済学研究科公民連携専攻(修士課程)を開設、「公民連携」を専門的に学ぶ、日本初の社会人大学院をスタートさせた。PPPは「公」の財政制約の顕在化、地域経済の維持困難化などを背景に、地域再生への有効な手段として注目されている。

 同専攻は、これまでに公民連携白書の発行、日米PPPフォーラムの開催、および特定の地方自治体と協定を締結して地域が抱える具体的な課題を解決する「地域再生支援プログラム」などの活動を行ってきた。PPPに関わる提案が自治体の再生につながる社会貢献となるよう、特徴的な教育研究プログラムで、各自治体の要望に応えており、本センターはこれらの実績をふまえて立ち上げたものである。

■東洋大学大学院経済学研究科公民連携専攻(PPPスクール)の詳細は
 http://www.pppschool.jp/

 この日は、海外でPPPの研究を行っている研究機関の代表者を招聘してシンポジウムを開催するとともに、機関同士の相互協力協定を締結する。それに先立ち、センター開設の発表および協定書交換式をメディアの皆様に公開するので、ぜひご来場いただきたい。シンポジウムもメディア専用席を設置。

               記

・日 時: 2009年3月30日(月)
・開 場: 東洋大学白山キャンパス 東京都文京区白山5-28-20
       (都営地下鉄三田線「白山駅」/東京メトロ南北線「本駒込駅」徒歩5分)

○センター開設の発表および協定書交換式  12:30~13:00 (5号館4階 特別会議室)
 米国でPPP研究をすすめている、PPPの将来性に大きく関わる2つの研究機関と交流協定を締結する。
・出席者:
   東洋大学学長            松尾 友矩
   東洋大学PPP研究センター長    根本 祐二
   東洋大学PPP研究センター研究員   サム・田渕
   フロリダ・アトランティック大学教授  フランク・シュニッドマン氏
   ジョージア工科大学教授   ジェームス・ホワイト氏

○「東洋大学PPP研究センター開設シンポジウム」 14:00~17:30 (2号館16階 スカイホール)
・スケジュール
13:30  開場
14:00  開会あいさつ 
14:05  「東洋大学PPP研究センターの目指すもの」
         東洋大学PPP研究センター長  根本 祐二
14:15  「金融危機における都市再生PPPの挑戦とチャンス」
         フロリダ・アトランティック大学教授 フランク・シュニッドマン氏
14:55  「政府における革新:伝統型システムとPPPの比較」
         ジョージア工科大学教授 ジェームス・ホワイト氏
15:35  休憩
15:45  PPPスクール研究レポート報告
         「サンディ・スプリングスモデルの導入可能性」 三輪 恭之
         「ホームレスのための住宅供給PPP」      清水 玲子
         「PRE(公的不動産活用)における客観的指標」 原  耕造
16:15  パネルディスカッション
17:30  閉会/レセプション

■(解説) わが国のPPP-そして「東洋大学PPP研究センター」の役割

 わが国のPPPでは、パートナーシップの精神が十分に浸透しておらず、官の側が一方的にプロジェクトの内容や方法を決めるという“官の決定権問題”が数多く見られる。その結果、本来PPPになじむ事業でありながら直営のまま行われたり、民間の自由な発想が阻害されたり、逆に民間にリスクを移転しすぎて事業が破綻するなどのPPPの失敗も生じている。

 しかしながら、こうした失敗は、PPPそのものの原因ではなく、官が民間に対して最初に提示するRFP(Request For Proposal、募集要項)の検討の不十分さ、分かりにくさ、未成熟さに起因していると考えられる。本センターでは、官、民、市民が相互に責任を分担し合う本来のパートナーシップを実現するための最適RFPの構築手法を開発する予定である。

 センターの本拠は、東洋大学大手町サテライト(千代田区大手町2-2-1新大手町ビル)とし、センター長は本学大学院経済学研究科公民連携専攻教授の根本祐二がつとめるほか、8名の研究員、客員研究員を配置。また、同専攻修了生の中から一定の要件を満たす者をPPPリサーチ・パートナーとして認定し、地域での具体的なPPPプロジェクトの推進役を担う。

▼交換式・シンポジウムに関するお問い合わせ・お申込み先
 東洋大学PPP研究センター
 根本 祐二/藤塚 美帆子
 TEL: 03-3231-1021
 E-mail: ml-ppp@ml.toyonet.toyo.ac.jp

▼取材のお問い合わせ先
 東洋大学総務部広報課
 担当:川俣 英里
 TEL: 03-3945-7571
 E-mail: mlkoho@ml.toyonet.toyo.ac.jp