東洋大学

東洋大学が学術講演会「宇宙医学からの展開―─少子高齢化社会を支えるヘルスケアシステムの開発」を5月23日(土)に開催

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東洋大学理工学部生体医工学科では、少子高齢社会に役立つ、いろいろな道具づくりや仕組みのデザイン、生涯を健康的に暮らすための技術を研究開発している。当講座は一般の方々を対象に、「宇宙医学」の成果が地上の医療活動に還元できることを分かりやすく説明しながら、当大学で進めている少子高齢社会を支えるヘルスケアシステムの開発を紹介する。 

 今年3月、先端科学の粋を集めた国際宇宙ステーション(ISS)に日本人宇宙飛行士の長期宇宙滞在が決定した。宇宙に長期滞在するためには、人体の宇宙環境への適応、地球帰還時の再適応およびその影響について実態を把握し、そのメカニズムを解明するための研究が必要であり、また、宇宙飛行士の健康とパフォーマンスを維持するための対策も緊急の課題となっている。これらの対策や技術開発―─「宇宙医学」の成果は、地上の医療活動に還元することができる。

 当講演会では、宇宙医学についてこれまで行ってきた研究を紹介するとともに、簡単かつ正確に血液検査ができる超小型・省電力生体情報モニターの開発、遠隔健康管理ロボットによる見守りシステムの開発、「人の心を読むロボット」の開発に向けた音声解析技術など、少子高齢社会を支えるヘルスケアシステムの開発についてを紹介。
 これからの超少子高齢社会に役立つ、いろいろな道具づくりや仕組みのデザイン、生涯を健康的に暮らすための技術をぜひ、体感してみてほしい。
                  
            記

・日 時: 5月23日(土)10時~11時30分(90分)
・場 所: 東洋大学川越キャンパス
       (埼玉県川越市鯨井2100)※教室は当日掲示    
・交 通: 東武東上線「鶴ヶ島」駅より徒歩10分 
      〔地 図〕 http://www.toyo.ac.jp/access/kawagoe_j.html
・講 師: 東洋大学理工学部 寺田 信幸 教授 

参加費無料。聴講希望の方は、直接キャンパスへ。

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■「少子高齢社会を支えるヘルスケアシステムの開発」について■
 東洋大学では、本講演会で紹介するようなものづくりの開発と研究および工学と生物学・医学の知識をベースに、少子高齢社会で必要なシステムやものづくりの現場で活躍する人材の育成を、理工学部生体医工学科ならびに共生ロボット研究センターで行っている。

◎理工学部生体医工学科 (2009年4月新設)
 現代の医療や福祉の現場を支えているのは人の力(マンパワー)だが、同じく重要なものに「高度な機器」がある。内視鏡や手術支援ロボット、体内に埋め込むバイオチップや人工臓器、人にやさしい介護・福祉機器の開発、ネットワーク技術の遠隔地治療への導入など、次世代に必要と思われる機器の開発を実現するには、医学の基礎知識を持ったエンジニアが不可欠とされる。
 21世紀の医療や福祉の現場で、今もっとも必要とされている「医学」と「工学」の双方を理解し、架け橋となる人材の育成を目指している。
http://www.toyo.ac.jp/sce/dbme/index_j.html

◎共生ロボット研究センター (文部科学省 社会連携研究推進事業)
 腕や耳に装着するだけでストレスなく呼吸数や心拍数を計測できるシステムや、マイクを用いて音声を計測するだけで心理状態を解析することができるシステムを開発。これらは、今後の高齢化社会において、お年寄りなどの日常の健康状態を把握する“見守りシステム”の需要とともに大きく発展していく分野。当センターではさらに、この情報を医療・福祉機関と連携するネットワークと結んだり、人の健康状態に応じて室内環境をコントロールできる居住空間の創造を目指している。

▼講演会に関するお問い合わせ先
 東洋大学川越事務部教学課 
 担当: 蛭田 英徳 
 TEL: 049-239-1310

▼取材および記事掲載等に関するお問い合わせ先
 東洋大学総務部広報課 
 担当: 川俣 英里 
 TEL: 03-3945-7571 
 E-mail: mlkoho@ml.toyonet.toyo.ac.jp

589 東洋大学共生ロボット研究センター