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北海道医療大学では、JICAを通じて日系研修員の受け入れを行っている。母国の代表として日本独自の“知”や“技”を修得中の研修員に、研修の目的や大学生活の印象、帰国後のビジョンなどを伺った。
JICA(ジャイカ、独立行政法人国際協力機構)では、日本から開発途上国に専門家を派遣し技術を指導する一方で、開発途上国から人を受け入れて、専門知識や技術の研修等を行う「技術協力」事業を推進している。
こうした中、医療系学部を中心に4学部(薬、歯、看護福祉、心理科学部)6学科を擁する北海道医療大学では、JICAを通じて日系研修員の受け入れを積極的に展開。現在、薬学部に計2人の学生が、研修員として同大で学んでいる。
母国の代表として同大で日本独自の“知”や“技”を修得中の研修員に、研修の目的や大学生活の印象、帰国後のビジョンなどを伺った。
◎宮内クリスチーナみつえさん(28歳/ブラジル 日系3世)
薬学部 薬学科 (研修期間:2009.4~2010.3)
・ブラジルと日本の掛け橋になりたい
ブラジルで薬剤師として調剤薬局に勤務しており、日本の薬剤師との役割や業務を比較し学ぶために来日しました。ですから来日前から興味をもっているのは、病院や薬局などでの現場での研修です。薬剤師がどのようなシステムで仕事をするのか、実際に経験できるのが楽しみです。またコラーゲンをテーマとする動物実験なども、母国の薬剤師にはまず一生巡ってこない貴重なチャンス。先進の設備で高度な研究ができることに、喜びを感じます。
家族が暮らすのは地球の真裏なのですが、インターネットのお陰で距離を全く感じません。帰国後は出身地サンパウロの日系医療機関・企業で、学んだ知識や語学力を活かし、ブラジルと日本の掛け橋として活躍したいです。
◎佐藤セシリア杏奈さん(25歳/アルゼンチン 日系2世)
薬学部 薬学科 (研修期間:2009.4~2010.3)
・母国日系人に適合した医療の実現をめざして
私の研修テーマは、アルゼンチンと日本の薬の処方量の比較と考察です。同じ薬なのに、アルゼンチンは日本の5~10倍も多いものもあります。その事実に気づいた時、日系人が数多く暮らす街の薬剤師として、日本で医薬品を学びたいと思ったのです。当初カタカナの薬剤名に戸惑いましたが、すぐに慣れ、今は東洋医療の奥深さについても興味深く学んでいます。
医療大では毎年中南米各国から日系研修員を受け入れており、文化交流はもちろん、個々の熱意に良い刺激を受けます。私も母国の病院や老人ホームにいる日系人のおじいちゃんやおばあちゃんがご自身に合った投薬・服薬治療を受け、健康で長生きしてもらえるように頑張ります。
▼本件に関する問い合わせ先
北海道医療大学 入試広報課
〒061-0293 北海道石狩郡当別町金沢1757(当別キャンパス)
TEL: 0133-22-2113
FAX: 0133-22-1835
E-mail: nyushi@hoku-iryo-u.ac.jp
http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/
大学・学校情報 |
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大学・学校名 北海道医療大学 |
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URL https://www.hoku-iryo-u.ac.jp/ |
住所 北海道石狩郡当別町金沢1757 |
学長(学校長) 三国 久美 |