東洋大学

東洋大学「往還型教育システムによる学士力の育成」が
平成21年度文部科学省「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」に選定

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平成21年度文部科学省「大学教育・学生支援推進事業」【テーマA】大学教育推進プログラムに、東洋大学「往還型教育システムによる学士力の育成」が選定された(大学での申請件数505件、選定件数75件)

取組名称: 往還型教育システムによる学士力の育成
  副題( サブタイトル) 実践的指導力のある小学校教員養成にむけた「東洋大学モデル」の構築と運用
取組学部等: 東洋大学文学部教育学科
取組期間: 平成21年度~23年度

【取組のねらい】
 知識基盤社会において学士課程における教員養成は、社会から信頼される人材を世に送り出す責任を有する。次世代の育成に直接かかわる教員には、幅広い教養と実践的な指導力が同時に求められている。そこで、大学4年間にわたる教養教育を充実するとともに、小学校における教育実践体験を経由して教職教育を螺旋的に深める往還型の教育実習システム(東洋大学モデル)を通じて、教員養成課程における学士力の育成を図ろうとするのが、本取組のねらいである。

【取組の概要】
 往還型教育実習システムとは、大学での学習と平行して、小学校への教育実習を1年次から4年次まで行い、その経験を随時大学での教育内容として取り込み、正式のカリキュラムの中に位置づけ単位化することで、大学と小学校との往還的な学習が体系的な教育課程に反映される仕組みである。学生は、1年次から4年次まで少人数指導を行うゼミナールに属し、課題探求能力を養う。1年次は「入門ゼミナール」「教職総合ゼミナール」を通じて初年次教育を受け、アカデミックなスキルのみならず社会人としてのマナーや礼儀などを学んだ上で、数回にわたる小学校での観察学習を体験する。2年次、3年次は、ゼミナールで教育の現代的な課題を扱いながら協働の調査や議論を通じてコミュニケーション能力を高めつつ、大学が協定を結んだ区の設置する小学校で、週に1日(5時間~7時間)実習生として過ごす。そこでの実習経験は「初等教育実践研究A/B」において学習テーマとして追究される。

【達成目標】
 教育実習の記録は、情報通信技術を活用して大学のインターネット上のシステムに掲載され、コース内の他の学生や小学校教員、大学教員の双方向型の学習コミュニテイにより共有される。学生はあらゆる情報をポートフォリオに蓄積し、自らの学習の経過を振りかえりつつ、自己研鑽に励み相互評価など多面的な評価を受けることができる。
 こうした往還型教育実習システムは、学生の実践的指導力の育成に大きな効果を発揮すると期待される。内外の先駆的な実践に学びながら、学習コミュニテイにおいて形成される実践的な力量を可視化し、専門教育に裏打ちされた学士力についての議論と実践を発展させたいと考える。こうした取組は、大学におけるF D活動そのものであり、汎用性のある教養教育と専門教育の両輪からなる学士課程の教育力を国際的水準に引き上げるためになされる実践としての具体性を有するものである。

▼本件に関する問い合わせ先
 東洋大学総務部広報課
 担当: 窪薗 田中 
 TEL: 03-3945-7571
 E-mail: mlkoho@ml.toyonet.toyo.ac.jp