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人間総合科学大学が2月20日に「心身健康科学シリーズ」最新刊『文明科学概論』を刊行

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人間総合科学大学(さいたま市岩槻区、学長:久住眞理)は、教育と芸術の融合、そして学問と文化の統合をテーマに、「よりよく生きる知恵(Knowledge for Well-Being)」の創出を目指し、社会人、大学生、医療従事者のためのテキストとして紀伊国屋書店から「心身健康科学シリーズ」を刊行。2月20日には、その最新刊『文明科学概論』(著者:青木清、菊池京子、ひろさちや、加藤尚武、大東俊一)が発売される。

 この心身健康科学シリーズは、さまざまな領域によって個別に論じられている現代人の「健康とは何か」という問題を「こころ」と「からだ」の関連性を中心テーマにすえて、統合的に扱うことを特徴としたシリーズである。
 今回、発刊される心身健康科学シリーズ『文明科学概論』は、人間の心身問題を「健康」という側面から科学的に探求しようとする、斬新な文明科学論である。また生命科学、生命倫理学、社会人類学、宗教学、科学哲学、環境倫理学の幅広い分野の論客が切り口鮮やかに語る現代文明論でもある。

■『文明科学概論』
・発  行: 2010年2月20日(土)
・監  修: 久住眞理
・著  者: 青木清、菊池京子、ひろさちや、加藤尚武、大東俊一
・発 行 所: 人間総合科学大学
・発 売 元: 株式会社 紀伊國屋書店
・仕  様: B5判、並製、中面2色
・予  価: 2,000円

◎心身健康科学シリーズ「文明科学概論」の特徴
■混迷する現代文明を理解するための必読書
 本書は、(1)脳の発生と進化、人間の特異性など自然人類学的なヒトの進化の側面 (2)人間が創造し発展させてきた文化を構造的に検証する社会人類学的側面、(3)人間のみが創造してきた宗教的側面、(4)科学技術の側面から現代文明の問題点を明らかにする……といった、これまでの文明論、文化論では語り得なかった広範な領域から、人間とその文化・文明の本質を鳥瞰する書である。

■青木清、菊池京子、ひろさちや、加藤尚武が論じる文化・文明論の現在
 日本の生命倫理学の礎を築き第一線で活動を続ける青木清、ヘーゲル哲学で著名であり環境倫理学の先駆者である加藤尚武、ユニークな宗教観を展開し支持者の多い宗教学者・ひろさちや、社会人類学として独自の活動を展開してきた菊池京子といった、生命科学&生命倫理学、社会人類学、宗教学、科学哲学の各分野の重鎮、異色、最先端の論客をそろえ、人類が紡ぎ創造してきた文化・文明を切り口鮮やかに解説する。

■人間総合科学の英知を結集
 本書は、発行元・人間総合科学大学の人間科学部(人間科学科、健康栄養学科)、大学院(心身健康科学専攻)において蓄積された知識のエキスを結集し、真の意味での「人間とはなにか」を追求する総合科学の書である。

◎目次〔概要〕
第I章 文明誕生への序章/ヒトの脳と行動の進化
第II章 文化の理解
    文化とは何か
    異文化の認識と異文化への対応
    世界観の諸相
    人間とは何か
    現代文明社会における人間
第III章 宗教と人間/人間に宗教は必要か
     宗教とは何か
     宗教と道徳・倫理
     宗教と科学・医学
     現代日本人と宗教
第IV章 現代文明の諸問題/技術文明の高度化
     20~21世紀の技術文明
     原子エネルギーの開発
     情報工学の展開
     生命を操作する技術
     地球の温暖化
     資源の大量消費

◎「心身健康科学シリーズ」推薦の言葉
○日野原重明 聖路加国際病院名誉院長
 人間には、本来的にどんな試練にも立ち向かう力が備わっている。だからどんな環境にあっても、どんな健康状態にあっても「生きがい」を実感することができる。本シリーズに提唱されている「よりよく生きる知恵(Knowledge for well-being)」とは、私たち人間が「生きがい」を得るために必要なエッセンスである。

○小泉英明: (株)日立製作所役員 日立フェロー・脳科学
 現代の複雑な諸問題を解決するために、心身の問題を架橋・融合した新たな科学が、今、どうしても必要である。鳥が大空から大地を見渡すように、人間自身とその営みの全容を科学の目で俯瞰する。そして、細分化された学問諸分野を統合して、客観的に人間のよりよき生存の方向を指し示す。俯瞰統合論の時代を象徴し、かつ、生存のための羅針盤を担うのが、この心身健康科学シリーズであろう。

○上村洸: 東京理科大学特別顧問・物理学
 21世紀になって、学問は予想もしないスピードで、既存の学問分野を乗り越えて発展している。従ってこれからは、個々の成果がより大きな全体に、どの様に発現していくかを広い視野から常に考えることが大切であろう。そのような考え方を、「ホリスティック アプローチ」と呼ぶが、心身健康科学シリーズは、人間のこころと身体の相関を軸に、「ホリスティック アプローチ」によって、「生命」「健康」「人類」を学際横断的に研究し、人間の全体像の把握を目指す新しい学問領域である。

○田沼靖一: 東京理科大学薬学部教授、生化学
 心身健康科学シリーズの素晴らしい点は、誕生から死までの連続した中で、人々の「よりよい生」を考えている点だろう。そのために文化・文明科学そして、基礎医学から進化学、生命科学や脳科学、心身医学や行動科学、ストレス科学や生命倫理学までを網羅しており、人間・生命・健康の総合理解には、学生のみならず、私たち専門家にとっても非常に役立つ叢書となっている。

○宮子あずさ: 看護師、随筆家
 「こころとからだ よりよく生きる知恵」―「学ぶ」と「生きる」が自然に結びついた、このメッセージは、大人の学習者と向き合う人間総合科学大学ならではの視点です。こころとからだのかかわりを科学的に解き明かすこの叢書は、全身を使って生ききるための力を、私たちに与えてくれるでしょう。

▼出版に関する問い合わせ先
 人間総合科学大学 法人事務局
 〒339-8539 埼玉県さいたま市岩槻区馬込1288
 TEL: 048-749-6111
 FAX: 048-749-6110
 E-mail: inoue@human.ac.jp
▼発売に関する問い合わせ先
 紀伊國屋書店営業総本部(紀伊國屋書店和書部/香田)
 〒153-8504 東京都目黒区下目黒3-7-10
 TEL: 03-6910-0533
 FAX: 03-6420-1364