武蔵野大学

武蔵野大学の日本語教育プログラムが3年連続で「文化庁『生活者としての外国人』のための日本語教育事業」に採択

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武蔵野大学(東京都西東京市/寺崎修学長)では、昨年に引き続き「日本語教育プログラム」が、文化庁の公募型委託事業「『生活者としての外国人』のための日本語教育事業」の「日本語教室の設置運営」「日本語指導者養成」「ボランティアを対象とした実践的研修」3部門において採択された。本事業における同大の採択は3年連続となる。


 経済のグローバル化が進展する中、近年では日本国内の定住外国人の数も増加の一途をたどっている。文化庁の「『生活者としての外国人』のための日本語教育事業」は、こうした人々が地域社会の中で孤立することなく生活していくために必要な日本語能力を習得し、多文化共生社会の基盤づくりに資することを目的として、平成19年度から始まった文化庁の公募型委託事業である。
 
 武蔵野大学では平成20年度から本事業に企画を応募し、3年連続で採択されている。対象活動は昨年度と同じ(1)日本語教室の設置運営(2)日本語指導者養成(3)ボランティアを対象とした実践的研修の3部門だ。
 
 過年度のプログラムの成果として、受講した外国人の子どもたちが日本語を話せるようになっただけでなく、学校で孤立するなどの問題があった子どもが、徐々に学校生活に馴染めるようになり、友だちもできて楽しく過ごせるようになったといった効果が現れている。
 
(1)日本語教室の設置運営
1.「外国人のための親子日本語教室」
●事業の目的と特長
 本講座では、日本語を母語としない多様な文化背景を持つ親子を対象として、毎日の生活に役立つ初歩的な日本語を楽しく勉強するとともに、日本の学校制度、学校事情を知り、子どもたちの学校生活がスムーズに進むよう支援する。
 
 親と子が共に参加することで、子どもへの好影響が得られるとともに、親も安心して学ぶことができる。子どもの勉強内容も知ることができるため、家庭で共通の課題を共有できる。また、孤立感を持つ親にとっては地域とのつながりを持つことができるとともに、育児相談など、メンタルケアも受けることができることも特長である。指導には平成20年度、21年度文化庁日本語教育事業修了生(教員経験者)もあたるほか、保育士や、通訳として武蔵野大学の留学生(院生)なども参加する。
 
 また、今年度からは集団でいろいろな体験をさせながら、子ども同士、親同士の交流の場を提供するとともに、子どもたちの生活経験を広げることを目的とした合宿教室も開催する。
 
【開講期間】
 平成22年7月10日(土)~平成23年3月19日(土)
【開講場所】
 武蔵野大学社会連携センター 三鷹サテライト教室(JR三鷹駅北口前)
【受講料】
 無料
【応募資格】
 日本語を母国語としない親子
【募集定員】
 親子10名組(20名)小学校1~6年生
 ※応募者多数の場合は原則として先着順とします。
【申込期間】
 平成22年6月10日(木)~7月5日(月)
 
2.「外国人児童のための日本語教室」
●事業の目的と特長
 日本語が分からず、日本の生活に慣れていない子どもたちが、少しでも早く学校生活を楽しめるように、毎日の生活に役立つ初歩的な日本語会話を中心に勉強するとともに、年賀状などの日本の文化や習慣を伝えることで、日本への理解と関心を深め、子どもたちの学習がスムーズに進むよう支援する。
 
 母語を使用せず、歌や遊び、理科の実験なども取り入れながら、可能な限り日本語で話しかける指導をするとともに、教科学習をして学力を補う支援をする。なお、指導にあたっては、平成20年度、21年度文化庁日本語教育事業修了生(教員経験者)や武蔵野大学の日本語教員養成課程履修者も参加する。
【開講期間】
 平成22年7月19日(月)~平成23年3月16日(水)
【開講場所】
 武蔵野大学社会連携センター 三鷹サテライト教室(JR三鷹駅北口前)
【受講料】
 無料
【応募資格】
 日本語を母国語としない子ども
【募集定員】
 10名(小学校1~2年生)
 ※応募者多数の場合は原則として先着順とします。
【申込期間】
 平成22年6月10日(木)~7月15日(木)
 
(2)日本語指導者養成
「外国人児童に対する日本語指導者養成講座」
●事業の目的と特長
 退職教員の教職の経験と、武蔵野大学の日本語教員養成課程の日本語教育の知識と経験を活かした「外国人児童に対する日本語指導者」の育成を目的とした講座である。
 
 教育経験豊富な退職教員に対して、これまでの教員としての経験に加えて、武蔵野大学の日本語教員養成課程の知識と経験を加えながら、外国人児童に対する日本語教育に必要な能力を育成する。また、将来、外国人児童に指導する実践の場において、どの位の学習段階でどのような教材を取り入れたら良いかを見極められるよう実践力を鍛えるため、共同で教材を作成し、さらに外国人児童に模擬授業も行う。
【開講期間】
 平成22年10月5日(火)~平成23年3月(予定)
【開講場所】
 武蔵野大学社会連携センター 三鷹サテライト教室(JR三鷹駅北口前)
【受講料】
 無料(テキスト代のみ別途ご負担いただきます)
【応募資格】
 教員経験のある方
【募集定員】
 10名 ※書類選考とします。
【申込期間】
 平成22年8月中旬~(予定)
 
(3)ボランティアを対象とした実践的研修
「仕事をする外国人をサポートするためのボランティア講座」
●事業の目的と特長
 「生活者としての外国人」は「仕事をする外国人」であることも多い。そこで、本講座では「仕事をする外国人」が仕事の現場で使用する日本語の指導や、仕事上の悩みを聞き相談にのるなどのサポートならびに日本の職場事情の紹介相手として、武蔵野大学のビジネス日本語教育の知識と経験を生かした「仕事の日本語」の指導ができるボランティアの養成を図る。
 
 地域における外国人は同時に「仕事をする外国人」であるとの観点から、「仕事の日本語」をサポートするために、仕事経験の豊富な元ビジネスパーソンをボランティアとして養成し、生活者の自立を支えていく。
【開講期間】
 平成22年10月5日(火)~平成23年3月(予定)
【開講場所】
 武蔵野大学社会連携センター 三鷹サテライト教室(JR三鷹駅北口前)
【受講料】
 無料(テキスト代のみ別途ご負担いただきます)
【応募資格】
 ・ボランティアとしての日本語指導経験2年以上の方
 ・仕事の経験のあるシニア
【募集定員】
 15名  ※書類選考とします。
【申込期間】
 平成22年8月中旬~(予定)
 
◆全講座の申込方法
 問い合わせ先まで電話、FAXまたはEメールにてご連絡ください。
 
▼本件に関するお問い合わせ先
 武蔵野大学 社会連携センター
 〒202‐8585 東京都西東京市新町1‐1‐20
 TEL: 042-468-3222
 FAX: 042-468-3211
 E-mail: lifelong@musashino-u.ac.jp