学習院大学

グローバルな環境課題解決に向けて――「学習院グリーン元気プロジェクト2010」実施

大学ニュース  /  国際交流  /  学生の活動  /  地域貢献

  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

中国大陸モンゴル地区の砂漠化現象は、黄砂の飛来などという形で日本の生活環境にも大きな影響を及ぼす。この抑止に貢献するため、「学習院グリーン元気プロジェクト2010」は8月、中国・内モンゴル地区で植林ボランティア活動を行う。

 一貫教育校として、院内の生徒・学生の相互交流と一体感の醸成を図って2008年に始まった「学習院元気プロジェクト」。2008年のロシア・サハリン州での長距離サイクリング、戦跡探訪、現地大学生との交流活動に続き、2009年には「学習院グリーン元気プロジェクト」として環境問題解決の一助とするため、小笠原で島内の生態系に悪影響のある外来種生物の駆除等のボランティア活動を行った。

 2010年度はこの精神を引き継ぎ、学習院の大学院・大学・女子大学の学生と女子高等科生徒合計22名に教職員スタッフ数名を加えたメンバーで、中華人民共和国・内モンゴル自治区に滞在し砂漠化の進む地域での植林ボランティア活動のほか、現地の2大学(内蒙古民族大学、内蒙古フフホト民族学院)の学生との交流、長距離サイクリング、戦跡探訪などを実施する。

 植林は環境NGO「内モンゴル砂漠化防止植林の会」との共同事業として8月9日から12日まで、現地大学生や住民らと共に約1,500本の松の苗木と約4,000本のサジー(沙棗。乾いた気候にも耐えるグミ科の木。成長すると10メートルを越すこともある。その実のジュースは、世界の最貧地域に属する現地住民にとって貴重な現金収入源となる)の苗木を植える予定。学生・生徒には、地域住民や同年代の学生と交流することで国際理解、ボランティア活動への認識を深め、砂漠化防止活動に実際に参加し体験することで環境問題を身近に感じ考えさせるきっかけ作りとする。

 過去2年間のプロジェクト実施で、短期間に驚くほど心身ともにたくましく成長する学生、生徒たちを見てきたプロジェクト・リーダーの上田隆穂経済学部長は、今回も「これまで便利で快適な中で育ち暮らしてきた学生、生徒たちが、厳しい環境下での活動体験でどれほど鍛えられるかを目にするのが楽しみ」と語った。

▼本件に関する問い合わせ先
 学校法人 学習院
 総合企画部広報課 青崎、杉本
 TEL: 03-3986-0221(代表) 内線: 2290