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東洋大学が全国の生徒・学生から募集する「現代学生百人一首」の入選100首および小学生の部10首が決定した。今年の応募総数は60,777首と、多くの作品が寄せられた。このコンクールは今年で24回目となる。
若者の行動や意識はその時代の大人たちの縮図といわれている。一方、若者独自の文化や言葉は、繊細で脆さのある反面、おおらかなユーモアも伝えてくれている。東洋大学が、若い感覚を三十一文字に込めてもらおうと始めた「現代学生百人一首」は今年で24回目。若者たちの歌は「現代」を映す鏡となっている。
今回の特徴は「就職」をキーワードとし、それをめぐる悲喜交々を歌った作品が目立った。また、家族・友人・学校生活など普遍的な素材のほか、2010年の出来事として、内閣総理大臣の交代や不安定な政治動向、チリ鉱山の救出、記録的な猛暑をはじめとする環境問題への意識、小惑星探査機「はやぶさ」帰還などを詠み込んだ時事的な話題も多く見られた。
■第24回 東洋大学「現代学生百人一首」の特徴
【「就職」「将来」に対する考え方や不安をストレートに表現】
「現代学生百人一首」がスタートして20余年。今回は従来よりも多く「就職」をテーマにした作品が目立った。進学や就職への漠然とした不安はもちろんのこと、高校生・大学生の就職環境の深刻化を背景に、うまくいかない就職活動への焦りや、「採用」を得た若者が、その重みや嬉しさを切実な言葉を用いて歌にしている。地球環境や社会情勢など、より大局に立った将来不安も数多く詠われた。
【「IT」を使いこなしながらも、“昔の良さ”を歌う若者】
入選作品の中には少数だが、ケータイやメールのほかiPad、iPod、電子書籍など数々のIT機器を介した情報取得の利便性およびコミュニケーションの姿を描いた作品が見られる。「いつでもつながることができる」その良さと恩恵に十分に浴しながらも、「直接会いたい」「紙の良さがある」等々、ぬくもりや回帰を歌うのも特徴だ。
【「家族」への感謝を歌にのせて】
今回の入選100首のうち、「家族」をテーマにした作品は2割以上(22首)、「自分の将来」は2割弱(16首)に及ぶ。一番身近な存在を見つめ直し、大切な人への思慕や思いやりが直截的に詠っているのも特徴的。
■入選作品一覧はこちらから
http://www.toyo.ac.jp/issyu/nyusen24_2011_j.html
■「現代学生百人一首」募集要項と応募規定
http://www.toyo.ac.jp/issyu/bosyu_j.html
■冊子希望の方はこちらから
http://www.toyo.ac.jp/issyu/nyusen_j.html
▼本件の取材・掲載に関する問い合わせ先
東洋大学総務部広報課
TEL: 03-3945-7572
E-mail: mlkoho@ml.toyonet.toyo.ac.jp
大学・学校情報 |
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大学・学校名 東洋大学 |
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URL https://www.toyo.ac.jp/ |
住所 東京都文京区白山5-28-20 |
1887(明治20)年、哲学者・井上円了によって創立された東洋大学は、「諸学の基礎は哲学にあり」を建学の精神として掲げる私立大学。東洋大学の考える「哲学」とは、つねに疑問と好奇心を持ち、自ら考える力を養うこと。全国から約3万人の学生が在籍し、文系・理系合わせて14学部15研究科の幅広い学問領域から学べる総合大学です。 |
学長(学校長) 矢口 悦子 |