京都外国語大学

中国人留学生らの「日本語失敗談」がつづられた書籍『88人が語る日本語の特徴』が中国で出版され大反響、増刷が1万冊近くに――京都外国語大学

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京都外国語大学で学ぶ中国人留学生(大学院生、外国語学部生、卒業生)らが執筆した『88人が語る日本語の特徴』が、3月末に中国で出版された。日本語に関するさまざまな失敗談や体験談が全8章にわたってつづられた同書は、中国で大きな反響を呼び、増刷がすでに1万冊近くに上っている。また、巻頭には3月11日に発生した東日本大震災に関する特集が組まれ、震災の犠牲者への追悼と被災地への応援メッセージが記された。そこからは中国から日本に対して寄せられた思いの深さが感じられる。

 『88人が語る日本語の特徴』は、京都外国語大学の彭飛(ポン・フェイ)教授らが主編者となり、3月末に中国の大連で出版された。同書を出版するにあたって、50余名の中国人留学生に加え、20余名の大学教授や翻訳家、作家など総勢88名の104本の原稿が集められた。第1章~6章は中国語で、7章と8章は日本語で書かれている。

 同書には、留学生らが実際に経験した日本語の失敗談や体験談が生き生きとつづられている。まるで物語のようなそれぞれの失敗・体験談からは、日本人が日頃何気なく使っている日本語の特徴の一端が見えてくるため、これから日本語を学ぼうとする中国人はもちろん、日本語を学習する外国人にとっても興味深い内容となっている。

 さらに、巻頭には直前に発生した東日本大震災に際し、急遽震災の犠牲者への追悼と被災地への応援の特集が組まれた。宮城県牡鹿郡女川町で20名の中国人研修生が被災した際、避難を指示した後に津波の犠牲となった水産会社「佐藤水産」専務の佐藤充氏の行動が中国で報道された内容も記されている。義援金の募金も呼びかけており、中国の人たちから寄せられた思いの深さが感じられる一冊となっている。

【書名】
 『88人畅谈学地道的日语』(邦題:『88人が語る日本語の特徴』)
【著者】
 彭飛他編
【発行所】
 大連理工大学出版社
【購入方法】
 (1)日本人向けには、5月から東方書店関西支社から購入可能
    (TEL 06-6337-4760)
 (2)中国人向けには、ネット書店から購入可能
    (URL: http://book.dangdang.com/ )

▼本件に関する問い合わせ先
 京都外国語大学・京都外国語短期大学
 企画広報室(平日 9:00~17:00)
 〒615-8558 京都市右京区西院笠目町6
 TEL: 075-322-6219
 FAX: 075-322-6246

2177 『88人が語る日本語の特徴』表紙