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新入生は「3.11世代」 ~東京経済大学が新入生を対象に「東日本大震災」に関するアンケートを実施

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東京経済大学は今年度の新入生に対して、東日本大震災の影響を探るためのアンケート調査を2011年4月に実施した。アンケート結果からは、未曾有の大災害を前に、新しい学生像を垣間見ることができる。

 東京経済大学は、今年度の新入生に対して、入学直前に起こった東日本大震災の影響を探るためのアンケート調査を2011年4月に実施した(回答者数1007人)。

 まず、「東日本大震災で感じたこと」は、以下の通り。「人々の助け合いの大切さをより強く感じた」が92.2%、次いで「生命の大切さをあらためて感じた」が89.0%、「日本の人々のたくましさを感じた」が81.5%という結果になっており、「大震災」を真正面から受け止めようとしていることが分かる。

 今回の大震災の結果、「これからの日本のあり方が変わると思う」という新入生の割合は76.9%。一方、「これからの自分の生き方や価値観が変わると思う」は70.1%となっており、日本社会と自分自身が変化すると考える学生が7割を超えている。

 また、東日本大震災を受けて、これから自分が行いたいことは、「もっとエネルギーの節約をする」が86.5%、「しっかりと学んで社会のために役立ちたい」が83.4%という結果になった。

 新入生アンケートを企画した関沢英彦(せきざわ・ひでひこ)コミュニケーション学部教授は、「いまの新入生は、幼い頃から下降気味の日本経済のもとで育ったが、それでも安定した日常を信じてきた。ところが、平穏な毎日が大震災と原発事故でいっきょに崩れ去ることを見て、大きな衝撃と影響を受けたことが見て取れる。多感な時期に経験したことで、彼らは『3.11世代』とでも呼ぶべき新しい価値観を持った存在として社会を変えていく可能性がある」と語っている。

▼本件に関する問い合わせ先
 東京経済大学 広報課 田尻
 〒185-8502 東京都国分寺市南町1-7-34
 Eメール(田尻宛): tajiri-y@s.tku.ac.jp
 TEL: 042-328-7724
 FAX: 042-328-7768