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全25回にわたる医療派遣について考える――東邦大学医療センター3病院が「東日本大震災医療派遣報告会」を開催

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東邦大学医療センター3病院(大森病院・大橋病院・佐倉病院)では、東日本大震災発生直後から6月初旬まで、25回にわたって行った「医療派遣」の報告会を7月8日(金)に開催。3病院のスタッフが一堂に会し、各病院で経験した医療派遣の現状や課題を発表する。被災地に派遣されたスタッフと、後方支援に当たったスタッフらが情報を共有し、今後の支援活動に生かすことを目的としている。

 学校法人東邦大学は、建学の理念「自然・生命・人間」を掲げ、これまで教育・研究・医療を通じて社会に奉仕するという使命を果たしてきた。

 3月11日に発生した東日本大震災後は、患者さん・生徒・学生・保護者・教職員の安否確認に加え、同大医療センター大森病院(本院)に災害対策室を設置。大森病院・大橋病院・佐倉病院の3病院が一丸となり、被災地の患者を受け入れる体制づくりや、各病院から計画的に被災地へ医療スタッフを派遣するなどの援助活動を行った。
 医療派遣においては、多くのスタッフからボランティアの申し出があり、その内84名が3月12日~6月1日まで被災地での医療支援に携わった。また、多くの教職員が準備などの後方支援に従事し、まさに一致団結の支援活動に当たった。

 こうした中、佐倉病院では6月22日に、同病院における医療支援活動の報告会を実施。派遣されたスタッフは、被災地でどのような活動を行い、どのようなことが課題だったのかを涙ぐみながら発表した。さまざまな職種の約150名のスタッフは、地元だけでなく全国から派遣された医療スタッフとの連携や、時期に応じた継続的な支援の大切さなどを改めて感じ、情報や思いを共有した。

 7月8日(金)には、3病院が合同で「東日本大震災医療派遣報告会」を開催する。当日は、異なる病院で医療業務に就いているスタッフが一堂に会し、各病院で経験した医療派遣の現状や課題について発表。被災地に派遣されたスタッフだけでなく、後方支援に当たったスタッフらも情報を共有し、今後の支援活動に生かしてくことを目的としている。詳細は以下の通り。

◆東邦大学医療センター3病院「東日本医療派遣報告会」
【開催日時】
 2011年7月8日(金)18:00~20:00
【開催会場】
 東邦大学医療センター大森病院 5号館地下1階臨床講堂
【参加対象】
 東邦大学医療センター3病院の全スタッフ
【内容】
 ●演題1――メンタルを支えて
  講演 1:「福島県郡山市 あさかホスピタルでの活動」
  講演 2:「岩手県陸前高田市“心のケアチーム”の活動」
  講演 3:「福島県相馬市での活動」
 ●演題2――急性期災害派遣について
  講演 4:「寒かった気仙沼 東京DMATの苦闘」
  講演 5:「初陣 日本DMAT東邦 宮城県気仙沼市での健闘」
  講演 6:「福島県郡山市 ビックパレット救護所の経験“支えあう・絆~頑張れ福島”」
  講演 7:「福島県郡山市 巨大避難所 ビックパレット救護所の経験」
 ●演題3――岩手県陸前高田市での医療支援
  講演 8:「最初(3月末)の陸前高田」
  講演 9:「5月初めの陸前高田」
  講演10:「5月終わりの陸前高田」
  講演11:「最後の陸前高田」

▼本件に関する問い合わせ先
 東邦大学医療センター大森病院 総務課
 (〒143-8541 東京都大田区大森西6-11-1)
 TEL: 03-3762-4151(代表)

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