摂南大学

摂南大学が東日本大震災被災地でのボランティア活動を単位認定――心理、防災、地域医療政策など、専門の教員を配置した学生指導体制を確立

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摂南大学では、東日本大震災の被災地復興のボランティア活動に参加した学生に単位を認定する教養特別講義「ボランティア活動」を新設した。被災地に派遣された受講生は夏休みの10日間、現地で活動を行う。同大ではこれに伴い、学生派遣に関わる責任体制として「摂南大学東日本大震災ボランティアプロジェクト」を設立。「心理」「防災」「地域医療政策」の専門家3人を派遣学生指導の責任者として配置し、ボランティアに関する心構えなど、事前の指導に当たる。

 摂南大学(学長:今井光規)は、東日本大震災の甚大なる被害に際して「地域の復興の力になりたい」という学生の思いを尊重し、所定の条件により被災地復興のボランティア活動に参加した学生に単位を認定する教養特別講義「ボランティア活動」を新設した。今年の夏休みの参加学生から適用する。
 
 これに伴い、同大では本件の学生派遣にかかわる責任体制として「摂南大学東日本大震災ボランティアプロジェクト」を設立。今井学長をプロジェクト責任者とするほか、心理、防災、地域医療政策の専門家3人を派遣学生指導の責任者として配置し、ボランティアに関する心構えなど事前・事後の指導に当たる。
 
 文部科学省は全国の大学に対し、震災ボランティアを授業の単位として認める通知をすでに出しているが、その是非については各大学によって対応が分かれており、授業措置や安全管理体制など課題を整理した上で参加しやすい環境づくりが望まれている。
 
 摂南大学は、「世のため、人のため、地域のために理論に裏付けられた実践的技術をもち、現場で活躍できる専門職業人の育成」を建学の精神に掲げ、日ごろから地域貢献活動を奨励している。
 このボランティア活動を通じて、その建学の精神と自己の学びを捉え直す一助にしたいと考えている。
 
■□ 教養特別講義「ボランティア活動」ガイダンス(事前指導) □■
 
◎日時: 2011年7月19日(火)、25日(月) 18:30~
◎場所: 摂南大学寝屋川キャンパス5号館3階533A教室
     京阪本線寝屋川市駅(西3番乗り場)から京阪バスで約15分、摂南大学下車
 
 
■□ 学生ボランティア派遣に関する概要 □■
 
【受講について】
◎認定科目: 教養特別講義「ボランティア活動」(2単位)
◎認定条件: 10日間の活動と事前学習(指導)2回、事後報告1回
◎対象学生: 法学部、外国語学部、経営学部、理工学部、薬学部の3年次以上
◎受講条件: 出願時に80単位以上を取得し、かつ前期までに100単位以上取得見込みであること
   ※希望学生に志望書を提出させ、面接選考を行う
◎派遣期間: 2011年8月9日~9月10日の間で10日間
   ※以降の派遣については改めて検討
 
【責任体制】
「摂南大学東日本大震災ボランティアプロジェクト」
プロジェクト責任者 : 今井光規学長
プロジェクト副責任者: 太田義器教務部長、八木俊策学生部長、北村芳孝学長室長
派遣学生指導責任者 : 福田市朗教授(経営学部経営情報学科) 専門=認知心理
派遣学生指導副責任者: 池内淳子准教授(理工学部建築学科) 専門=防災工学、災害医療
派遣学生指導副責任者: 田井義人准教授(経済学部経済学科) 専門=地域医療政策
 
【活動について】
◎活動場所: 岩手県、宮城県など
◎受入機関: 各地のボランティアセンター
◎活動内容: 瓦礫処理、個人宅の清掃活動、側溝の泥出し、救援物資の仕分け、物資の配布など、
          その他受け入れボランティアセンターと協議
 
 
▼本件に関する問い合わせ先
 摂南大学 教務部教務課(担当:喜多)
 〒572-8508 大阪府寝屋川市池田中町17-8
 TEL: 072-839-9106
▼本件に関する取材の申し込み先
 学校法人 常翔学園 広報室(担当:油井、木村)
 TEL: 06-6954-4026