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東邦大学理学部情報科学科が10月1日に公開講座「『源氏物語』をコンピュータで分析する」を開催

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東邦大学理学部情報科学科(千葉県船橋市)では、10月1日(土)に東邦大学習志野キャンパスにおいて公開講座「『源氏物語』をコンピュータで分析する」を開催する。当日は、講師に同志社大学文化情報学部・村上征勝教授を招き、日本古典文学の最高峰とされる『源氏物語』がコンピュータを用いてどのような分析が試みられているかを紹介する。参加費無料、申し込み不要。

 東邦大学理学部情報科学科(千葉県船橋市・習志野キャンパス)では、情報科学の最先端の教育を展開。数理的な理論分野からコンピュータ・メディア処理技術、生命科学の応用分野、さらには文系の学問分野に対しても研究体制を整え、先端技術分野で活用できる人材の育成を図っている。また、その成果を広く社会に還元することを目指し、さまざまな分野の公開講座を開催してきた。

 「情報科学」という学問の根幹は、現実の世界にあるさまざまな出来事を、コンピュータなどで導き出した数理的な理論を元にモデル化し、分析することにある。近年では文学の分野にも応用され、コンピュータを用いた新たな研究が始まっている。
 その代表的な研究対象の一つが、日本古典文学の最高峰とされる『源氏物語』である。「54巻すべてを紫式部が書いたのか」「54巻は現在の巻序で成立したのか」など、成立千年を経た今でも多くの疑問が残されたままである。近年ではこれらの謎を解明するため、『源氏物語』の文章をコンピュータで分析する研究が進められている。

 同学科が10月1日(土)に開催する講座では、記述内容や文意の検討など従来の研究法とは全く異なる、単語や品詞の出現数などの文章の数量的性質に注目した分析法を紹介。これまでの研究で、『源氏物語』のどのようなことが明らかになってきているのかを解説する。詳細は以下の通り。

◆『源氏物語』をコンピュータで分析する
【開催日時】
 10月1日(土)10:30~12:00(開場10:10)
【場所】
 東邦大学習志野キャンパス 理学部V号館5101教室
【定員】
 150名
【講師】
 村上征勝(同志社大学文化情報学部教授)
【講師プロフィール】
 読点のつけ方をはじめ、単語や品詞の出現数などから文章の特徴を数量的に分析する「文章の計量分析」によって、作者不群あるいは成立年代不明の古い文献などを幅広く研究。今回の公開講座のテーマである『源氏物語』は、5年の歳月をかけてデータベースを作成し、コンピュータを用いた科学的な分析を行っている。
【その他】
 受講料無料、予約不要

▼本講座に関する問い合わせ先
 東邦大学 習志野学事部 入試広報課   
 (〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1)
 TEL: 047-472-0666
 E-mail: nyskou@sci.toho-u.ac.jp
 URL: http://www.sci.toho-u.ac.jp/info_list/020500.html

2465 講師の村上征勝氏