神田外語大学

神田外語グループの国際研修センター・ブリティッシュヒルズが専門機関による放射線量測定結果を公開――首都圏私学の中高生団体が本格的に利用再開

大学ニュース  /  その他

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

学校法人佐野学園 神田外語グループ(東京都千代田区 理事長 佐野元泰)が運営する国際研修センター、ブリティッシュヒルズ(福島県天栄村)が、専門機関による放射線量測定結果を公開。東京都市大学等々力高等学校が同施設での例年通りの宿泊研修実施を決定し、東日本大震災後の首都圏私学中高の本格利用第一号となった。

 ブリティッシュヒルズは、1994年に学校法人佐野学園により設立された神田外語グループの宿泊研修施設である。英国留学を疑似体験できる「トータル・イマージョン(英語漬け)プログラム」を誇り、年間約400校の学生団体の研修を受け入れている。
 
 ブリティッシュヒルズでは、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故による放射性物質の拡散が不安視され、県外からの学生団体の利用が軒並みキャンセルとなっていた。
 そこで同施設では、この分野で先端を行く東京都市大学工学部原子力安全工学科 放射線計測研究室の持木幸一教授に敷地内における放射線量の測定を依頼し、結果を公開。現在も毎日、スタッフによる施設内の放射線量測定結果(簡易測定)をホームページで公表している。
 
 こうした情報公開を受け、東京都市大学等々力高等学校(東京都世田谷区 校長 海老原大樹)が、共学部1年生120人による宿泊研修をブリティッシュヒルズで実施すると決定。首都圏私学中高の本格利用第一号となった。
 
 同校共学部の研修では、2泊3日の滞在中、「サバイバル・イングリッシュ」「ディスカッション・スキルズ」「クッキング」など、英国人教師らによるレッスンを受講し、食事、宿泊、その他自由時間も英国スタイルで過ごす。
 
 同校は、昨年も同時期にブリティッシュヒルズ研修を催行。今年度は、当初、福島原発事故への心配もあったが、4月以降の神田外語学院の学生800名の利用に続く、夏休みの希望者募集による中高生団体の利用状況などを参考にし、また、専門機関による放射線量測定結果が良好であったことが決め手となって、予定通り研修の実施を決定。学校法人五島育英会系列の大学が、付属校の行事推進に役割を果たす形となった。なお、共学部に続き、13回目の実施となる同中学校・高等学校女子部の研修も、予定通り11月に実施される。
 
 今年度は、東日本大震災に伴う原発事故の風評被害の影響で、福島県内への旅行中止が相次ぎ、地元関係者は大きな打撃を受けてきた。地域ぐるみで安全性を訴え、冷静な判断を呼びかけている中、このたびの計測結果と中高生の研修受け入れは、復興に向けての大きな前進であるといえる。
 
ブリティッシュヒルズ宿泊研修(国際理解教育)
・日時: 2011年10月24日(月)~26日(水) 2泊3日
・場所: ブリティッシュヒルズ (福島県岩瀬郡天栄村)
・参加人数: 生徒120名、引率教員5名
・参加対象: 東京都市大学等々力高等学校 共学部 第1学年 (学年行事)
・その他:  共学部は「ノブレス・オブリージュ」を教育理念に、昨年、2010年度新設。
       ブリティッシュヒルズ研修は昨年度につづく2回目の実施。
 
 
▼本件に関する問い合わせ先
 学校法人佐野学園法人本部広報部 担当:渡邉
 TEL: 03-3258-5837
 FAX: 03-5298-4123

▼本リリースは福島県政記者クラブにも配信されています。