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アイヌ文化を発信――札幌大学が10月30日に第2回「ウレシパ・フェスタ」を開催

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札幌大学(札幌市豊平区/学長:桑原真人)では10月30日(日)に「ウレシパ・フェスタ」(主催:札幌大学ウレシパクラブ)を開催する。第2回となる今回は、作家の上橋菜穂子氏による基調講演をはじめ、人形劇やパネルトークなど、さまざまな形でアイヌ文化を発信する。一般参加可能、事前申し込み不要。

 札幌大学では2010年度から、アイヌの子弟を毎年一定数受け入れ、未来のアイヌ文化の担い手として育成するとともに、大学内に多文化共生コミュニティのモデルを作り出す仕組みを整える活動として「ウレシパ・プロジェクト()」をスタートした。

 同プロジェクトを担う「ウレシパクラブ」では、これまでの活動状況を報告するとともに、アイヌ文化を発信する場として「ウレシパ・フェスタ」を毎年開催している。
 10月30日(日)に開催する第2回「ウレシパ・フェスタ」では、「守り人シリーズ」や『獣の奏者』でおなじみの作家・上橋菜穂子氏を招き、「歩いてきた道~物語と文化人類学」と題した基調講演を実施。先住民研究と物語執筆の関わりについて触れながら、“なぜ多文化・多音声の世界を描くのか”について語る。

 さらに、やまびこ座による人形劇ではアイヌの昔語りを公演するほか、パネルトークやアイヌの学生を含む「ウレシパ・スチューデント」による発表なども企画している。詳細は以下の通り。

※「ウレシパ」とは、アイヌ語で「育て合い」を意味する。

◆第2回「ウレシパ・フェスタ」
【開催日】
 10月30日(日)
【プログラム】
 ●第1部 13:00~
  会場:札幌大学プレアホール(札幌市豊平区西岡3条7丁目3番1号)
  ・基調講演  「歩いてきた道~物語と文化人類学」上橋菜穂子氏(作家/文化人類学者)
  ・公演 札幌市こども人形劇場やまびこ座
  ・パネルトーク
  ・ウレシパ・スチューデントの発表
 ●第2部 17:30~
  会場:札幌大学 大学会館(リンデーンホール・イースト2F)
  ・懇親会 ※参加費500円

■上橋菜穂子(うえはし・なほこ)プロフィール
 1962年、東京都出身。立教大学文学部を卒業、同大学院博士課程を単位取得退学(文学博士)。1989年、『精霊の木』で作家としてデビュー。その後「守り人シリーズ」など多くの話題作を世に出し、数々の賞を受賞。特に『精霊の守り人』『獣の奏者』は、NHK[Eテレ]でアニメ化放映され、より多くの人気を博した。作家である一方、文化人類学者でもあり、『隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民』なども執筆。

▼本件に関する問い合わせ先
 札幌大学学生支援オフィス ウレシパクラブ担当
 TEL: 011-852-9108
 E-mail: urespa@sapporo-u.ac.jp
 URL: http://www.sapporo-u.ac.jp/department/ureshipa/

2629 第1回ウレシパ・フェスタの様子

2630 第1回ウレシパ・フェスタの様子