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東京経済大学 経営学部 本藤貴康ゼミが「冷え性」の改善薬で大正製薬にプレゼンテーション――顧客データを分析、プロモーションを企画

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流通マーケティングを学ぶ東京経済大学経営学部の本藤貴康ゼミでは2011年12月19日に、大正製薬が製造する漢方製剤「サモンエース」の販売促進策を、北九州市を中心に展開するドラッグストア「サンキュードラッグ」のID-POSデータを分析してプレゼンテーションした。

 同社へのプレゼンテーションは今回が3回目で、1回目で潜在顧客の掘り起こしのためのプロモーションをし、2回目はターゲットの設定をした。

 プレゼンテーションでは「サモンエース」が対象としている“腎虚”という症状の認知度が一般的に低いため、その症状の一つである「冷え症」に着目をして、わかりやすくアピールするといった工夫を施す発表や、POSデータ分析から、来店客層が時間ごとに異なる点にスポットをあて、時間ごとにポップを変えることで、ターゲットに適したアプローチを提案した。

 ID-POSデータは、顧客ごとに買物行動を分析して、リピート購買や併買状況を詳細に分析することができる最新の購買データで、本藤ゼミでは「サンキュードラッグ」と連携して、リアルタイムで分析する活動を行っており、当日は4つのグループの発表が行われた。どのグループも2年生がプレゼンターを務めたということもあり、企業担当者を前に緊張している様子が、ひしひしと伝わってきたという。

 企業側の担当者は「運用などの面を先に考えてしまうので、学生の若い目線からの提案は、さまざまな気づきをもらった」と語ったほか、他の製品が先行しているので、その市場を避けた提案をした学生には「あきらめると思考が止まるので、現状を打破する方法を柔軟な発想で考えてほしい」とアドバイスしていた。

 ゼミ生のプレゼンテーションに基づいた企画は、大正製薬の担当部署で検討され、採用されたアイデアは「サンキュードラッグ」の店頭で実際に使われた。

※「腎虚」:倦怠感、腰痛、肩こり、手足のしびれ感・冷感など、主に中年期から老年期にかけての人たちの間にみられる症状で、下半身に位置する臓器の働きが低下した状態。(サモンエース説明書 引用、抜粋)

▼本件に関する問い合わせ先
 東京経済大学広報課 担当 田尻
 〒185-8502 東京都国分寺市南町1-7-34
 TEL: 042-328-7724
 FAX: 042-328-7768
 E-mail: tajiri-y@s.tku.ac.jp
 URL: http://www.tku.ac.jp/

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