帝京平成大学

帝京平成大学が東海地震震源域北端部の地下構造解明のために地震探査を開始

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帝京平成大学(学長:冲永寛子 〒170-8445 東京都豊島区東池袋2-51-4)は静岡大学防災総合センター(センター長:増田俊明)と連携して、地下構造のための地震探査を4月8日から開始する。

 「いつ起こっても不思議ではない」といわれている東海-東南海―南海地震。この地震はフィリピン海プレートの沈み込みによって引き起こされる。しかし、この地震の震源域北端部に位置する富士川河口断層帯とフィリピン海プレートとの地下における関係は、実は明らかになっていない。

 この地震探査は、強力な振動を発生させる装置をもつ車両(バイブレータ車)とダイナマイトを用いて人工地震を発生させ、50mごとに配置される地震計から得られる膨大なデータを集積・処理することによって地下構造を把握するものである。調査のための測線は、富士市から出発し、富士川河口地震帯を横断して、山梨県南部町の山地を通過、さらに海抜1400mの竜爪山系中の糸魚川静岡構造線を越えて静岡市葵区の梅ヶ島にいたる35kmである。本探査によって、富士川河口断層帯やさらには糸魚川静岡構造線が、沈み込むフィリピン海プレートとどのように関係しているかについて解明されるに違いない。そして、東海-東南海―南海地震予測に貢献する基礎データを提供することになろう。

 本探査は科学研究費補助金(基盤研究A)「自然・制御震源統合探査による伊豆弧北西縁衝突-沈み込み漸移帯南端の地殻構造解明」(研究代表者:伊藤谷生 帝京平成大学教授)の一環として行われる。なお、4月6日に富士市において地元メディアを対象としたプレス発表を行った。

▼本件に関する問い合わせ先
 帝京平成大学池袋キャンパス 総務課
 TEL: 03-5843-3111

3060 バイブレータ車と調査チーム

3061 調査側線(図に国土地理院発行のDEMを用いた)

3062 プレス発表