工学院大学

工学院大学の学生ボランティア「あなたの思い出まもり隊」が修復した写真が被災者の元へ――震災から1年半、被災者の思い出が一枚の写真を通してよみがえる

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津波で流され傷んだ写真を修復する工学院大学の学生ボランティア「あなたの思い出まもり隊」の活動は、大震災から1年半を迎えようとしている現在も続いている。今回、「修復した写真を持ち主に直接届けたい」という学生の思いが実り、同大の教員と学生がアルバムを手に被災地へ向かった。元に近い状態に修復された写真が持ち主へ直接手渡され、写真修復の格闘の中で思いをはせてきた被災者の方達との現実での再会は、ボランティアの意義を実感し、今後も続く写真修復活動を支える大きな一歩となった。

 写真修復プロジェクト「あなたの思い出まもり隊」は、社会貢献学会東日本大震災支援委員会のもと、2011年4月から神戸学院大学を中心に工学院大学・東北福祉大学が連携して進めている。
 この活動では、1.東日本大震災の津波により傷み汚れてしまった写真を一枚一枚修復し、被災された方々の大切な思い出を未来へとつなぐこと、2.ボランティア活動をする志があっても、様々な理由があって現地に行けないボランティアに活動の場を提供し、そうしたボランティアと被災者の方々をつなぐこと、を目指している。

 工学院大学では、2011年7月から活動を本格的に開始し、神戸学院大学や数多くの企業の支援を受けながら、2012年7月時点で約4000枚を超える写真の修復を進めてきた。現在は、工学院大学125周年記念事業「学園夢企画」としても活動を展開している。

 今回修復完了した写真をお返ししたのは、宮城県南三陸町の方々。「あなたの思い出まもり隊」の活動を支えてきた村上正浩准教授(本学まちづくり学科)と活動の中核をこなしてきた学生二人の手で写真が持ち主へ届けられた。村上准教授と学生は「膨大な量の被災写真を前に、先がみえない状態での修復作業を行ってきましたが、実際に写真の持ち主の方々にお会いした意味はとても大きく、皆さんの笑顔がゴールなのだと実感できました。今後の修復活動の大きな力になりました。」と語った。

 現在、修復を待つ写真は10,000枚近くにものぼる。写真を心待ちにされる方々へ一日でも早くお戻しできるよう、社会人ボランティアの協力も受けながら「あなたの思い出まもり隊」の活動は、今後も継続していく。

>>> 関連リンク:社会貢献学会「あなたの思い出まもり隊」
 http://js-ss.org/news/information/entry-67.html 


▼ボランティア活動内容や写真送付についての問い合わせ先
 社会貢献学会
(神戸学院大学 TKK学び合い連携センター内)
 TEL: 078-974-4569
 FAX: 078-974-2549
▼取材の問い合わせ先     
 学校法人工学院大学 総合企画部広報課
 TEL: 03-3340-1498
 FAX: 03-3340-1648