東京経済大学

環境との調和をめざす東京経済大学新図書館は「学びの共有スペース」――多摩5大学連合、定期往復便で専門外の書物も手元に 

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東京経済大学は、「ラーニングコモンズ」という従来にはなかった様々な学習のニーズや電子情報の著しい増加への対応を可能にするため、自然との「共生」をテーマに、14年春の運用開始を目指し新図書館を建設している。また、多摩地域にある5大学が連携する多摩アカデミックコンソーシアムにも加盟しており、各大学が所蔵する専門誌なども2~3日で届くよう、図書館間を定期往復便が走っているのも特徴の一つである。

 国分寺キャンパスの再整備を進めている東京経済大学は、2014年4月に新図書館を開館する。
 新図書館は自然環境に恵まれた立地条件を活かし、自然と調和した省CO2建築としての先進性や周辺環境も整備し、学生だけでなく地域住民、来訪者に対しても省CO2を啓発していくという提案が評価され、その実現性に優れた“リーディングプロジェクト”として、2012年7月、国土交通省の「住宅・建築物 省CO2先導事業」に採択された。

 建設が進められている新図書館は、電子情報の著しい増加への対応を可能にするほか、学生が話し合いを通じて知識を共有しながら学びを深めたり、問題を解決したりする自由な学習の場としての「ラーニングコモンズ」といった、従来にはなかった様々な学習ニーズに応える場所となる。

 同大は国立音楽大学・国際基督教大学・津田塾大学・武蔵野美術大学の5つの大学で構成された大学協力機構の多摩アカデミックコンソーシアム(TAC)に加盟している。
 各大学の学生・教職員は図書館の相互利用が可能で、各大学が所蔵する専門誌なども2~3日で届くよう、図書館間を定期往復便が走っているのも特色の一つである。
 同大図書館の蔵書は和洋あわせて約70万冊あり、学部を持つ経済や経営、コミュニケーション、法律など、社会科学に関する資料が特に充実している。
 TACに加盟する大学の学生が、社会科学分野の研究のためにこの図書館を訪れ、本を借りていくことも多い。

 同大の図書館には歴史的な貴重書も多く、アダムスミスの「国富論」を批判した「公富論」を著した、18~19世紀に活躍した異色の貴族経済学者・第8代ローダデール伯(英国1759~1839)が集めた蔵書や、明治期日本人の朝鮮観をうかがわせる「朝鮮関係錦絵」も含む、近代朝鮮研究の文献誌家として著名な故・桜井義之氏の蔵書約1800点などを所蔵している。
 これらはデジタルアーカイブにもしており、同大のWEBサイトで閲覧できる。

▼本件に関する問い合わせ先:
 東京経済大学広報課 担当 田尻 
 〒185-8502 東京都国分寺市南町1-7-34 
 TEL: 042(328)7724
 FAX: 042(328)7768
 E-mail:: tajiri-y@s.tku.ac.jp
 http://www.tku.ac.jp/

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