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札幌大学の平成25年度学生発案型授業「スキサポ」に「映画で学ぶ現代社会」が決定――外国語学部生を表彰

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札幌大学は、学生からの提案および投票によって開講する学生発案型授業「スキサポ」を平成23年度から展開している。このたび、46件の授業案から、投票により澁谷沙季さん(外国語学部4年)が提案した「映画で学ぶ現代社会」が選ばれ、平成25年度開講科目に決定した。12月6日(木)には表彰式が行われ、鈴木淳一副学長から澁谷さんに表彰状と副賞が、同授業を担当する三須拓也経営学部准教授には感謝状がそれぞれ授与された。

 「スキサポ」は学生が組織する札幌大学学生FD(※)委員会の事業として、平成23年度に開始した学生発案型の授業。2年ごとに学生が授業のテーマを設定し、内容の組み立てを行っている。

 このたび、平成25年度の開講に向けて授業案の募集(平成23年11月20日~24年1月18日)が行われ、46件の応募が寄せられた。最終的に残った開講候補2件から、同委員会が全学決選投票(平成24年6月11日~29日)を実施。その結果、全投票数499票のうち360票を獲得した「映画で学ぶ現代世界」が平成25年度開講科目に決定した。

 科目決定後は開講に向け、授業案を提案した澁谷さんと同授業を担当する三須准教授が協働でシラバスを作成、授業概要を発表した。澁谷さんは表彰を受け「4年間の学びのなかで、映画のワンシーンを取り入れた授業が何度かありました。今回は、映画一本を何回かの授業に分けて最初から最後まで見られる授業があるといいな、という発想から企画しました。授業で扱う映画を通して、さまざまな視点から映画を視て、映画に興味を持ってくれるとうれしいです」と授業に対する思いを語った。

 同授業は平成25年度共通科目「アクティブ・ラーニング」として開講される。

※FD: ファカルティー・ディベロップメント(Faculty Development)。「教員が授業内容・方法を改善向上させるための組織的取り組み」の総称。

【映画で学ぶ現代世界(担当:三須拓也 経営学部准教授)の授業概要について】
 ある身近な出来事が実は外国の別の出来事に由来する、私たちはそんな時代に生きています。この講義ではさまざまな映画を通じて現代世界の実態について考えます。キーワードは、グローバル化、格差、紛争などです。

【発案型授業「スキサポ」について】
 学生が自ら学びたい授業を企画し、教員と協働しながらテーマや内容を組み立て実施する授業。学生中心の大学づくりの1つとして、学生の能動的な学びの意欲に応えるとともに、学生が自ら授業を企画し形にしていくプロセスを通じ、学生の企画立案能力や問題発見・解決能力などを養うことを目的としています。

●スキサポ: 造語。Schesapoming(スキーサポミング)の略で、学生からの募集によって決定した札幌大学の発案型授業の愛称。Scheming(考え出すこと)、学ぶことが「好き」、sapoはsapporoの3文字、sap(元気)、sapling(若者)、学生と教員が「サポート」しながらともに授業を作り上げていくという意味で名付けられた愛称。

【関連ページ】
 札幌大学の教育改善活動(FD活動)について
( http://www.sapporo-u.ac.jp/univ_guide/project/fd.html )

 ▼本件に関する問い合わせ先
 札幌大学運営事業オフィス 広報担当
 TEL: 011-852-9190
 FAX: 011-856-8262

3779 12月6日に行われた表彰式の様子