日本映画大学

日本映画大学が6月6日に特別講義「ポーランド・ドキュメンタリーの世界 ~ドルィガス監督夫妻を囲んで」を開催――映画上映および国際シンポジウム

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日本映画大学は6月6日(木)に特別講義「ポーランド・ドキュメンタリーの世界 ~ドルィガス監督夫妻を囲んで」を開催する。これは、2011年に同大学生らがドキュメンタリー制作に取り組んだ際に、指導教員を務めたポーランドの映画監督マチェイ・ドルィガス氏およびヴィタ・ジェラケヴィチュテ氏の来日にちなんで行われるもの。当日は両監督を招き、それぞれが手がけた映画の上映会およびシンポジウムを開催する。入場無料、事前申し込み不要。

 去る2011年、日本映画大学の学生らはポーランドの映画監督の指導のもと、ドキュメンタリー「世界の夜明けから夕暮れまで・東京篇」を共同制作。この映画は東京・岩波ホールをはじめ各地で公開され、好評を博した。

 このたび、同ドキュメンタリー制作の発案者であり、指導講師を務めたポーランド国立ウッチ映画大学教授のマチェイ・ドルィガス監督と夫人のヴィタ・ジェラケヴィチュテ監督が、欧州連合(EU)加盟国大使館・文化機関の提供により各国の作品を上映する映画祭「EUフィルムデイズ2013」(5月31日~6月26日、イタリア文化会館)のポーランド代表として来日。これにちなみ、同大では特別講義を開催する。当日は両名を招き、それぞれが手がけた映画の上映会およびシンポジウムを行う。現代ポーランド映画の精髄に触れることのできる貴重な機会となる。

◆特別講義「ポーランド・ドキュメンタリーの世界 ~ドルィガス監督夫妻を囲んで」概要
【日時】6月6日(木)15:00~18:30
【場所】日本映画大学白山キャンパス 212教室
    川崎市麻生区白山2-1-1(小田急線「新百合ヶ丘」駅よりバス5分)
※入場無料・一般聴講可・予約不要(当日会場にお越しください)

【プログラム】
 15:00 ヴィタ・ジェラケヴィチュテ監督作品「統合失調症」上映※日本語字幕付
 16:00 マチェイ・ドルィガス監督作品「私の叫びを聞け」上映※日本語字幕付
 17:00 シンポジウム「ポーランド・ドキュメンタリーの世界」
 マチェイ・ドルィガス監督
 ヴィタ・ジェラケヴィチュテ監督
 千葉茂樹(同大特任教授、映画監督「マザー・テレサとその世界」など)
 安岡卓治(同大教授、映画プロデューサー「A2」「花と兵隊」「311」など)

●マチェイ・ドルィガス監督
 1956年ウッチ(ポーランド)生まれ。モスクワ映画大学演出科卒。クシシュトフ・キェシロフスキ監督の助手を経て映画監督となる。主な作品に「私の叫びを聞け」(1991)、「希望の声」(2002)、「ポーランド人民共和国の一日」(2005)、「他人の手紙」(2010)の「社会主義ポーランド」シリーズ、ソ連宇宙飛行士の内面に迫った「無重力状態」(1994)、スーダンで長期撮影した「私たちすべての声を聞け」(2008)および最新作「アブ・ハラズ」(2013)などがある。「私は映画監督である以前に考古学者である」と語り、アーカイヴ映像に音楽・コメントを加える手法で国際的に高く評価されている。ポーランド国立ウッチ映画大学教授。映画大学学生のためのワークショップ「世界の夜明けから夕暮れまで」プロジェクトの発案者の一人。

●「私の叫びを聞け」1991年、46分
 1968年9月、ワルシャワのスタジアム。収穫祭の最中にリシャルト・シヴィェツが焼身自殺を遂げた。監督は、記録映像や関係者へのインタビューを通して、「なぜ彼の叫びは聞き届けられなかったのか」という問いに答えようとしている。悲劇の模様を撮影した7秒間の衝撃的な映像が含まれている。

●ヴィタ・ジェラケヴィチュテ監督
 1959年、カウナス(リトアニア)生まれ。モスクワ映画大学、ウッチ映画大学演出科卒。代表作に「統合失調症」(2001)、カリーニングラード(ロシア)刑務所内にある精神療養所の実情にメスを入れた「壁の向こう」(2007)がある。アンジェイ・ワイダ映画演出マスター・スクール教員。ワークショップ「世界の夜明けから夕暮れまで」プロジェクト指導教員。

●「統合失調症」2001年、58分
 旧ソ連の犯罪者矯正システムを暴いたドキュメンタリー作品。

【主催】日本映画大学
【協力】ポーランド広報文化センター

(参考)
●EUフィルムデイズ
 http://www.eufilmdays.jp/
●ポーランド広報文化センター
 http://instytut-polski.org/

▼本件に関する問い合わせ先
 日本映画大学
 〒215-0004 川崎市麻生区万福寺1-16-30
 広報担当: 須藤
 TEL: 044-951-2511
 FAX: 044-951-2681
 E-mail: akimi@eiga.ac.jp
 http://www.eiga.ac.jp