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学習院大学理学部が7月27日に読売サイエンスフォーラム「学習院大学理学部の研究力 ~ここまで来た! がん研究最前線~」を開催

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学習院大学理学部は7月27日(土)に読売サイエンスフォーラム「学習院大学理学部の研究力 ~ここまで来た! がん研究最前線~」を開催する。これは、社会と密接に関わり貢献する同学部の研究内容を広く一般に紹介することを目的としたもの。当日は同学部生命科学科および化学科の教授らを講師に招き、がんが発生する仕組みや抗がん剤をはじめ、予防法や治療法に関する先端的な研究について講演を行う。入場無料、要事前申し込み。

 日本の三大疾患の一つである「がん」。その克服はわが国にとって重大な課題となっている。ここのフォーラムでは、学習院大学理学部生命科学科および化学科の教授らを講師に招き、最新のがん研究についてわかりやすく解説。がんが発生する仕組みや抗がん剤をはじめ、予防法や治療法に関する先端的な研究について紹介する。

◆読売サイエンスフォーラム
「学習院大学理学部の研究力 ~ここまで来た! がん研究最前線~」
【主 催】学習院大学理学部、学習院大学、学校法人学習院、学習院桜友会
【共 催】読売新聞東京本社
【定 員】500名(入場無料)
【日 時】2013年7月27日(土)14時~17時30分(開場:13時30分)
【場 所】学習院創立百周年記念会館正堂(学習院目白キャンパス)
 聴講を希望される方は、応募フォームよりお申し込みください。
 → http://www.yomiuri.co.jp/adv/gakushuin/news/20130614/news_1.htm
【締め切り】 2013年7月11日(木)

●講演(1)「がんとは何か? ―その発生のメカニズムを探る―」 花岡 文雄/学習院大学 理学部生命科学科 教授
 がん細胞は、もともとは私たちの体の正常な細胞です。正常な細胞のもつ遺伝子DNAが傷つき、それを治すことができないと遺伝子に変化を生じ、それが蓄積するとがん細胞になってしまいます。私たちのDNAは、さまざまな原因によって傷ついています。放射線や紫外線、タバコの煙や自動車の排気ガスに含まれる化学物質などがその典型的な例です。一方、私たちの体には、DNAの傷を修復するしくみが備わっています。そのしくみによって、がんの発生を防いでいるのです。本講演では、DNAの傷を修復するしくみについて最先端の研究をお話しします。

●講演(2)「がんを治す薬 ―人々の夢実現に向けて―」 中村 浩之/学習院大学 理学部化学科 教授
 「がんを治す薬」の起源は、実は第2次世界大戦中の毒ガスに由来することをご存知でしょうか? 日本では、戦後間もなくナイトロミンという抗がん剤が生まれました。その後、抗生物質の研究からも様々な抗がん剤が生まれています。21世紀に入ってからは、がんだけに起きている様々な現象を標的とした薬の開発が行われています。本講演では、「がんを治す薬」の研究最前線をご紹介するとともに、学習院大学理学部で進めていますホウ素を使った新しいがん治療法の研究をご紹介します。

●講演(3) 「がん研究の最前線 ―がんの克服を目指して―」 野田 哲生/公益財団法人がん研究会 常務理事 がん研究所 所長
 近年、がんの発症と進展のメカニズムに関して、分子レベルでの理解が大きく進み、新たながんの治療薬が次々と生み出されています。しかし、未だ、治療法の無いがんも多く存在し、日本における高齢化社会の到来と相俟って、国内のがん患者さんの数は、今後も増加して行くと予想されています。本講演では、こうした実態を踏まえて、今後のがんの克服に向けて、これからのがん発生を予防し、がん患者さんを根治に導くために、現在、推進されている先端的な研究について、ご紹介したいと思います。

●コーディネーター
 長谷川 聖治/読売新聞東京本社編集局科学部長

▼本件に関する問い合わせ先
 読売サイエンスフォーラム事務局
 TEL: 03-3564-1813(平日10:00~17:00)