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日本映画大学が8月に「日韓学生共同制作プロジェクト」をスタート――韓国芸術総合学校と短編映画を制作

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日本映画大学は8月、「日韓学生共同制作プロジェクト」を開始する。これは、2012年10月に韓国の国立大学である韓国芸術総合学校(パク・ジョンウォン総長※1)と教育や研究に関する連携協約を締結したことによるもの。第1回となる今回は、映画監督であるパク・クァンス教授(※2)らの指導の下、日本を舞台にした脚本を韓国側が執筆し、日本で撮影を行う。韓国人中年男性と日本人少女の心の交流を描いた短編映画を制作する予定。

 日本映画大学は昨年度、アジアの映像教育の拠点となることを目指し、韓国芸術総合学校と協約を締結。教員や学生の交流をはじめ、共同研究活動、学術的資料およびその他の情報交換、短期的な特別学術プログラムの共同実施などの事業に着手した。

 このたびの「日韓学生共同制作プロジェクト」では、日本を舞台にした脚本を韓国側が執筆。日本側がチェックして完成させたうえで韓国チーム(監督、プロデューサー、主演俳優、ほか)が来日し、日本側の学生スタッフおよびキャストを加えて撮影を行う。8月上旬のシナハン、ロケハンを経て、8月末から9月上旬にかけて川崎市を中心に撮影する予定となっている。韓国側の担当教員はパク・クァンス教授、同大の担当教員は天願大介映画学科長が務める。
 なお、来年度の第2回は日本側が韓国で撮影し、それ以降も交互に行き来する形で継続していく計画である。

 韓国芸術綜合学校は、すでに中国の北京電影学院との間で同様のメソッドによる韓中学生共同制作を継続実施しており、現在までに8作品を完成させている。中長期的には同大を加えた東アジアの映画大学3校による相互交流や共同制作も視野に入れ、同プロジェクトを進めていく予定。

※1 パク・ジョンウォン(朴鐘元)総長: 映画監督。代表作に「われらの歪んだ英雄」「永遠なる帝国」などがある。
※2 パク・クァンス(朴光洙)教授: 映画監督。代表作に「チルスとマンス」「まぶしい日に」などがある。

【共同制作作品タイトル】
 『風邪』(仮) (韓国人中年男性と日本人少女の心の交流を描く)
 上映時間10分(予定)

【脚本・監督】
 チョン・ジヨン(30歳・女性)
 韓国芸術総合学校映像院映画科芸術士学部卒、現在、大学院課程(専門士)演出専攻2年。
これまで7本の短編映画を監督。学部卒業制作作品「春が咲く Blooming In Spring」は第59回ベルリン国際短編コンペティション部門をはじめ国内外の映画祭に招待された。

【プロデューサー】
 イ・サンフン(31歳・男性)韓国芸術総合学校映像院映画科大学院課程企画専攻1年

●韓国芸術総合学校との協約締結について
 http://www.eiga.ac.jp/news/20121101-01.html

▼本件に関する問い合わせ先
 日本映画大学 広報部 須藤秋美
 〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-16-30
 TEL: 044-951-2511
 FAX: 044-951-2681
 E-mail: akimi@eiga.ac.jp