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東邦大学医療センター大森病院にて10月18日~20日に「第24回 東京ストーマリハビリテーション講習会」を開催――手術後も安心して暮らすために

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東邦大学医療センター大森病院(東京都大田区)にて10月18日(金)~20日(日)まで「第24回 東京ストーマリハビリテーション講習会」を開催する。これは、医療・介護従事者を対象に行うもの。当日はストーマ(人工肛門)造設術を受けた患者が手術後も安心して過ごせるよう、リハビリテーションや合併症への対応、スキンケアなどに関する講演を行う。また、14年6月にも「介護職者のためのストーマケア基礎知識と実技」をテーマに講演を予定している。

 ストーマは、自然の排泄経路以外に設ける排泄口で、主に腸や尿管の断片で造られる。肛門に近いところにできた直腸がんや膀胱がん等で肛門や尿道の一部を取り除かなければならない場合に、ストーマを下腹部に設ける。通常は、肛門や尿道には括約筋があることで排泄をコントロールするが、ストーマの場合は自らの意思と関係なく排泄物が少しずつ排泄されてしまう。そのためストーマを設けた患者は、ストーマ袋で排泄物を受けとめ、ある程度溜まったらストーマ袋を交換することを日常的に行う必要がある。

 ストーマ造設術を受けた後、はじめのうちは看護師がストーマケアを行い、退院後は自らまたは家族の方がケアを行うようになる。しかし、平成23年まではストーマケアが医療行為にあたる可能性があるとして、医師・看護師および家族以外の第三者がケアを行うことができなかった。

 しかし、平成23年7月に厚生労働省から「ストーマケア(ストーマ装具の交換)は、例外を除き医療行為にあたらない」という正式な見解を発表したことにより、研修を受けた介護士におけるストーマケアが可能となった。

 東邦大学医療センター大森病院のストーマ外来では、ストーマ造設術を受けた患者が手術後も安心して過ごせるよう、医師や看護師、介護士など医療・介護従事者向けに講習会やセミナーを開催し、ストーマケア技術の伝承に努めている。

◆東邦大学で開催されるストーマケア関連イベント◆

■東京ストーマリハビリテーション研究会 主催
 第24回 東京ストーマリハビリテーション講習会
【開催日】 2013年10月18日(金)~20日(日)
【場 所】 東邦大学医療センター大森病院
〈対象者〉 看護師・保健師・医師
※参加申込は締め切られています

■第3回 東邦ストーマクラブ「介護職者のためのストーマケア基礎知識と実技」
【開催日】 2014年6月2日(月)・23日(月)
【場 所】 東邦大学医療センター大森病院
〈講 師〉 当院医師・皮膚排泄ケア認定看護師
〈対象者〉 医療・介護従事者
※申込方法等詳細については、再度お知らせいたします
 東邦大学医療センターでは、早い段階からストーマケアの重要性を認識しており、大森病院においては皮膚・排泄ケア(WOC)認定看護師を4名配置しています。そしてストーマ外来(船橋公彦 准教授)を充実させ、ストーマ造設術を受けられる患者様に対して退院後も一貫したストーマケアのフォローアップやストーマ保有者に対する相談を実施しています。さらに、機関病院として近隣の病院や訪問看護ステーションの方々に向けて、ストーマケアに関するノウハウや多くの知見・技術を伝承すべく、講習会やセミナーを継続的に開催しています。
 今後、ストーマケアを行うことのできる介護士の育成を目指し、さらに充実した研修会などを企画していく予定です。

※これらイベントの取材をご希望の方は、下記までご連絡をお願いいたします

▼本件に関する問い合わせ先
 東邦大学 経営企画部 広報担当 森上 需
 〒143-8540 東京都大田区大森西5-21-16
 E-mail: press@toho-u.ac.jp
 FAX: 03-6800-2164
 M Phone: 090-8722-8471