東洋学園大学

東洋学園大学がミニ企画展「学長・文相 愛知揆一 1964年オリンピック東京大会資料」を開催――2014年10月10日から2015年4月10日まで

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東洋学園大学(学校法人東洋学園 本部:文京区本郷 理事長:江澤雄一)東洋学園史料室では、10月10日(金)からミニ企画展「学長・文相 愛知揆一 1964年オリンピック東京大会資料」を開催する。期間中は1964年第18回オリンピック東京大会当時の文部大臣で、文相就任まで東洋女子短期大学学長を務めた愛知揆一(あいちきいち)にまつわる同大会資料約50点を公開。オリンピック東京大会組織委員IDカードや識章バッヂ、ハンドメイドの組織委員会記念アルバムなど比較的希少なもの、競技のみならず日本文化の紹介に努めた芸術展示を含む諸記録、聖火トーチなどの実物資料を半年にわたり、順次入れ替えながら展示する。

◆展示の主旨と概要
 東洋学園史料室は前身校を含め約百年に及ぶ自校史資料の収集、整理、保存とその活用にあたる大学アーカイブズ。資料の活用の一環として常設展を設け、大学史を紹介している。
 オリンピック資料は大学史に直接関係しないため通常は非公開だが、1964年の東京大会から50周年にあたる今年、期間を限定して公開する。
 展示の主体は自校史に関する常設展なので、オリンピック資料は関連ミニ企画展として展示する。スペースの関係上、展示物は2カ月ごとの入れ替えとし、全容はパネルと解説書(40ページ予定)で理解できるように配慮する。

【会 場】 東洋学園大学本郷キャンパス4号館6階 東洋学園史料室
【会 期】 2014年10月10日(金)~2015年4月10日(金)
【時 間】 月~金(平日) 9時30分~16時30分
 ・年末年始の事務閉鎖期間は閉館
 ・観覧、解説書とも無料

 ※展示の内容などについては変更する場合があります。

◆愛知揆一と東洋学園
 愛知揆一(1907~1973)は第二次・第三次佐藤内閣における外務大臣、第二次田中内閣の大蔵大臣をはじめ、法務大臣、文部大臣、通商産業大臣、内閣官房長官などの主要閣僚を歴任した。
私生活の面では、東京帝国大学法学部政治学科を卒業し、大蔵省に入省した5年後の1936年、東洋学園創立者の東洋思想学者・実業家、宇田尚(うだひさし)の次女と結婚。翌1937年から同学園(当時、財団法人東洋女子歯科医学専門学校)の協議員、次いで理事として学校運営に携わってきた。
 旧制東洋女子歯科医専は日本に二校しかない女子の歯科医師養成校として、高等教育に独自の地位を築いた。しかし、同校は戦災と占領期の学制・医療改革によって1950年に廃校となり、直後に後継として設置したのが新制東洋女子短期大学(英語科)である。
 愛知揆一は1956年、いまだ脆弱だった同短大の第二代学長に就任すると、1964年に退任するまでの8年間で、堅実な語学系女子短大としての評価を得るまでに育て上げた。学長退任は第三次池田改造内閣の文部大臣・科学技術庁長官への就任によるもの。

◆愛知揆一と1964年東京オリンピック資料
 愛知揆一はオリンピック実施を所管する文部省の長として、財団法人オリンピック東京大会組織委員会の理事に就任。このため東洋学園史料室の所蔵する資料群には、組織委員IDカード、同識章バッヂ、同記念アルバム、組織委員会用の開閉会式実施要領、国際オリンピック委員会総会開会式プログラムなど、一般にはあまり見ない資料を含む。
 公式報告書や記録、刊行物、記念品には日本文化を紹介する各種関連展示、公演関係が含まれる。東京大会では従来のスポーツ関連芸術展を改め、開催国の文化の紹介に力が注がれた。アジア初の五輪開催によって国際社会への復帰をアピールするこの機会に、世界に日本を知らしめたいという当時の熱意、戦後封じられてきた国民意識の高揚が伝わる。
 聖火トーチ、五輪旗、組織委員会記念のプレートがつくソニーの超小型テレビなど実物資料も目を引くところである。

▼本件に関する問い合わせ先
 東洋学園大学 広報室 (担当:大内・大橋)
 TEL: 03-3811-1783
 FAX: 03-3811-5176
 E-mail: koho@of.tyg.jp
 http://www.tyg.jp