大妻女子大学

大妻女子大学が1月9~17日まで手芸作品特別展示を開催――戦禍をくぐり抜け、コソボから大妻女子大学へ

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大妻女子大学は1月9日(金)~17日(土)まで、千代田キャンパスコミュニティテラスで手芸作品特別展示を開催する。これは、学校法人大妻学院の花村邦昭理事長が日本手工芸作家連合会の会長を務めている縁から企画されたもの。11月に開かれた「第47回創作手工芸展」(主催:日本手工芸作家連合会、会場:東京都美術館)に出展された審査委員長賞受賞作品をはじめ、招待作品としてコソボ紛争の戦禍をくぐり抜けたタペストリーなど計4点が展示される。入場無料。


 大妻女子大学千代田キャンパスコミュニティテラスでの特別展示は、昨年12月に開催された「英国キルトクラブ制作遊佐刺し子作品展」に続いて2度目。

 今回展示される作品の中でひときわ目を引くのが、「母から娘への贈り物」と題された巨大なタペストリー(190cm×260cm)である。
 バルカン半島コソボ伝統の花模様が織り込まれた褐色のタペストリーは、作者のネヴェンカ・ステヴィッチさん(2002年没)が1987年に、娘のスラジャナ・ラドサヴィリェヴィッチさんへの嫁入り祝いとして贈ったもの。一段一段、娘の幸せを祈り、精魂込めて織られたタペストリーは、その数年後に起こったコソボ紛争の戦禍をくぐり抜け、スラジャナさんがコソボ難民となってセルビアへ移ってからも決して手放すことのなかった由緒あるものであった。
 母の愛の証でもあり、どんな時も大切に守り続けたタペストリーだが、一段と厳しい今冬の寒さをしのぐための薪(まき)が買えず、スラジャナさんはとうとう――(※詳しいストーリーはセルビア共和国大使館のホームページに掲載されています)。

 コソボからセルビアへ、紛争を乗り越えた貴重な民芸品であることはもちろんのこと、母から娘への慈愛に満ちた想い、コソボ難民の厳しい現実など、さまざまな側面を感じとることができる作品が展示される。

●セルビア共和国大使館ホームページ 「スラジャナさんのキリム」
 http://www.tokyo.mfa.gov.rs/jpn/newstext.php?subaction=showfull&id=1415262531&ucat=106&template=DefaultCir&

◆手芸作品特別展示 概要
【期 間】 1月9日(金)~17日(土) ※日曜・祝日は除く
【時 間】 9:00~17:00
【場 所】
 大妻女子大学千代田キャンパス本館F棟1F コミュニティテラス
 (東京都千代田区三番町12)
【入場料】 無料
【展示作品】
 以下4点(「第47回創作手工芸展」受賞名、タイトルの順)
・審査委員長賞「糸まき」
・佳作「モザイクタイルの縞遊び」
・入選「伸びゆく子らの今・2014」
・招待作品「母から娘への贈り物」

(参考記事)
 大妻女子大学が12月11~20日まで英国ロッホローモンド・キルトクラブ制作の「遊佐刺し子」特別作品展を開催(2014/12/11)
 http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=7397

▼本件に関する問い合わせ先
 大妻女子大学 広報戦略室
 東京都千代田区三番町12
 TEL: 03-5275-6159
 FAX: 03-5275-6098

6487 糸まき

6488 モザイクタイルの縞遊び

6489 伸びゆく子らの今・2014

6490 母から娘への贈り物