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日本映画大学の学生が監督した作品『3泊4日、5時の鐘』が、「第44回ロッテルダム国際映画祭」の「Bright Future」部門に正式招待

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日本映画大学(川崎市麻生区/学長:佐藤忠男)4年生・三澤拓哉さんが脚本・監督を担当した映画『3泊4日、5時の鐘』(英題:CHIGASAKI STORY、製作:和エンタテインメント)が、「第44回ロッテルダム国際映画祭」の「Bright Future」部門に正式招待された。同作は、「第14回マラケシュ国際映画祭」「第25回シンガポール国際映画祭」に続き3回目の国際映画祭での上映となる。

 三澤拓哉さんは日本映画大学の1期生で、今年3月に卒業予定。大学に在籍する傍ら2012年の夏よりインターンとして和エンタテインメントに参加。エグゼクティブプロデューサー杉野希妃さんのアシスタントプロデューサーや助監督等を経験し、『3泊4日、5時の鐘』が初めての監督作品となる。

 同作品は、三澤拓哉さんが育った神奈川県茅ヶ崎市の全面協力のもと制作された。舞台の中心となる「茅ヶ崎館」は、『東京物語』や『晩春』など多くの傑作を残した映画監督・小津安二郎と脚本家・野田高悟が脚本執筆のために利用していた定宿としても知られる、実在する旅館である。

 映画は、同じ会社に勤める花梨(小篠恵奈)と真紀(杉野希妃)という二人の女性が、元同僚で茅ヶ崎館の長女である理沙(堀夏子)の結婚パーティーに出席するため茅ヶ崎に滞在し、そこで繰り広げられる恋愛模様を描いた青春群像劇。

 ロッテルダム国際映画祭は今月21日から2月1日まで開催される。
 三澤拓哉監督と杉野希妃さん(エグゼクティブプロデューサー兼出演)、ドン・サロンさん(出演)が参加する予定。

■三澤拓哉監督コメント
 極私的に言うと、私自身と育った町の関係を映画によって捉え直したいという思いが脚本作りから根底にあり、撮影もそのことを忘れずに進めました。それは私にとっては、日常を見つめ直す行為、カメラによって新たな価値を見いだす行為、と言い換えることもできるかもしれません。
 今回、映画祭に招待して頂けることは非常に喜ばしいことであるのと同時に、私をモデルにした登場人物こそ出ていないものの、ある意味で私小説的とも言えるこの“小さな”作品が海を超えて上映されることに不思議な感覚も少なからず抱いております。
 そういった個人的なこととは別に、本作は本当に多くの方に協力して頂いて完成した作品なので、そうした方々にひとつ良い報告が出来るのは嬉しいです。
 映画祭が行われるロッテルダムでは海外の映画ファン、作り手、批評家と交流できる機会があるということで、それらの出会いが今後の自分にとって大きな糧になるのではないか、と期待しています。

■ロッテルダム国際映画祭
 毎年1月の終わりにオランダのロッテルダムで開催される映画祭。長篇映画のコンペティション部門である「タイガーアワード」は長篇2作目以内に限っているため、新人監督を発掘する映画祭と言われている。
 ヨーロッパでは、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭、ロカルノ国際映画祭などと並び、最も重要な国際映画祭である。ロゴマークは虎。
 過去、『フォロウイング』(監督:クリストファー・ノーラン)、『息もできない』(同ヤン・イクチュン)などがこの賞を受賞している。

(参考記事)
 日本映画大学の学生が監督した作品『3泊4日、5時の鐘』が、「マラケシュ国際映画祭」「シンガポール国際映画祭」で同時ワールドプレミア上映(2014/12/16)
 http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=7415

▼本件に関する問い合わせ先
 製作・配給 (株)和エンタテインメント
 E-mail: kousuke@waentertain.com (小野光輔)