武蔵野大学

武蔵野大学「第1回数理工学コンテスト」の受賞者が決定――工学部開設を記念、中高生から117の応募作品が集まる

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武蔵野大学(江東区有明、学長:寺崎修)は2015年4月、「工学部」を開設する。これを記念して、新設の3学科のうち「数理工学科」が「第1回 数理工学コンテスト」を開催した。これは、昨秋から中高生を対象に、身の回りの事項や社会的な問題について数理的、統計的に考える作品を募集したもので、このたび、117の応募作品の中から、15の受賞作品が決定。3月28日(土)に授賞式を開催し、受賞者および応募者には「工学部開設記念 数理工学特別講義」も開講する。

 武蔵野大学が2015年4月に開設する「工学部」は、環境システム学科、数理工学科、建築デザイン学科の3学科からなる。このうち「数理工学科」では、開設を記念して「第1回 数理工学コンテスト」を開催した。

 このコンテストでは中高生を対象に、身の回りの事項や社会的な問題について、数理的、統計的に考える作品を募集。2014年10月1日から2015年1月30日までの期間に、中学1年生から高校2年生まで合わせて117作品の応募があった。このたび、これらの作品の中から、選考委員による厳正な審査の結果、優秀賞4作品、奨励賞8作品、ジュニア奨励賞3作品が決定した(受賞作品の一部は下記のとおり。なお、最優秀賞については該当作品がなかった)。

 3月28日(土)には授賞式を開催し、受賞者および応募者に向けて「工学部開設記念 数理工学特別講義」も開講する。講師は元日本応用数理学会会長で、このコンテストの選考委員を務めた、同大環境学部(4月から工学部数理工学科に就任予定)の薩摩順吉教授。

 未来を担う中学生、高校生が、自らさまざまな課題を見つけ出し、数理工学でその解決に挑んだ、魅力的な作品が出揃った。同コンテストの課題内容、受賞作品および授賞式の概要は下記の通り。

※ぜひ「第1回 数理工学コンテスト」結果のご掲載、また授賞式のご取材およびご掲載をお願い申し上げます。

【コンテスト課題】
 次の2つのうちのテーマからいずれかを選んで、レポートを提出してください。
 身の回りの事項や社会的な問題に対して、
 (1)数学や物理などの数理的な考え方を用いて数式化を行い、対象や問題の性質を説明する。
 (2)統計的なデータ分析を行い、問題を解決するための有益な情報を取り出す。あるいは興味深い解析結果を導く。

【受賞作品】
~優秀賞4作品~
 『月食から求める月の大きさと月までの距離』 (岐阜県立加茂高等学校2年生)
 『遺跡のモモ核の分類から日本のモモのルーツにせまる』 (奈良県立青翔高等学校2年生)
 『万華鏡のずれを探る』 (福岡県立城南高等学校1年生)
 『サクラの開花日と気象条件の関係性について』 (熊本県立玉名高等学校1・2年生)

~奨励賞8作品~
 『「Science of Destruction」~逆問題への数学的アプローチ~』 (兵庫県立神戸高等学校2年生)
 『Excelを使ってシミュレーション~大台ヶ原の森林衰退~』 (奈良県立青翔高等学校2年生)
 『ババ抜きの公平性』 (桐蔭学園中等教育学校4年生)
 『プロ野球選手から見た部活動におけるソフトボール解析』 (埼玉県立熊谷女子高等学校2年生)
 『植林の未来を数学で考える』 (福岡工業大学附属城東高等学校1年生)
 『本当にクラスの中に同じ誕生日の人がいる確率は90%なのか』 (東海学園東海高等学校2年生)
 『台風の上陸数と漁獲高の関係』 (長野県屋代高等学校2年生)
 『コンビニエンスストアと人口の相関関係~及び大手3社の都道府県ごとの店舗数の相関~』 (熊本県立玉名高等学校 1年生)

※全受賞作品のタイトル・受賞者は同大ホームページに掲載。
 授賞式終了後には、受賞作品を本ホームページにて公開予定です。
 http://www.musashino-u.ac.jp/admission/faculty/mathematical_engineering_contest/#TOP

【授賞式】
<日時> 2015年3月28日(土)13:00~16:00
<会場> 武蔵野大学有明キャンパス(江東区有明3-3-3)にて
<進行> 13時~「工学部開設記念 数理工学特別講義」
       (受賞者および応募者向け)講師: 薩摩順吉教授
       14時~授賞式
       15時~懇談会(受賞者のみ)

■数理工学とは?
 「渋滞はなぜ起こるのか?」「セールスマンはどう回れば効率がいいのか?(巡回セールスマン問題)」「保険料はどのように定めるのか?」「リニアモーターカーのエネルギー消費を減らすには?」「血管が新生するときのメカニズムとは?」…これらの疑問は一見、さまざまな分野の研究テーマに見えますが、実はすべて“数理工学”の研究テーマです。数理工学とは、社会のあらゆる事象を数学で解明し、内在する課題を解決して、未来を創造していく学問。いわば、数学×工学による無限の可能性を秘めた学びです。

▼取材のお申込み等お問い合わせ先
 武蔵野大学 企画部 企画・広報課(担当:冨山、足立)
 TEL: 03-5530-7403
 FAX: 03-5530-3818
 E-mail: kouhou@musashino-u.ac.jp