成城大学

成城学園創立100周年記念事業≪成城大学共通教育研究センター 連続公開講演シリーズ≫〔白熱講演〕 いま、教養教育を問う 第5回「科学リテラシーはどこまで必要か」 -- 日程:2017年10月7日(土)15:30-17:30 会場:成城大学 (無料)

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成城大学(東京都世田谷区 学長:戸部 順一)は、成城学園創立100周年と成城大学共通教育研究センター開設10周年を記念し、共通教育研究センターの教員がコーディネートした公開講演シリーズの第5回 「科学リテラシーはどこまで必要か」を、2017年10月7日(土)に開催する。

【講演シリーズ開催のねらい】
  成城学園創立100周年・成城大学共通教育研究センター開設10周年を記念し、共通教育研究センターの教員がコーディネートした公開講演シリーズを開催する。
 近年、教育の質保証のあり方として、アクティブ・ラーニング、反転授業といった方法が脚光をあびているが、ややもすれば授業の進め方という形式的、表面的な改善に流れてしまうきらいがあるのではないだろうか。

 こうした問題を念頭に「いま、教養教育を問う」を統一テーマとして、教養教育に関わってきた気鋭の研究者に、自身の教育実践と教養教育への考えを講演していただくことで、近年の教養教育のあり方を問うさまざまな議論に一石を投じる講演シリーズを企画した。

 第5回目では、科学教育をテーマに研究を進めている標葉靖子氏をお迎えする。
 標葉氏は、植物分子生物学で学位を取得後、メーカーで、科学技術をとりまく多様な「専門家」とともに新事業開発を推進してきた。そのなかで、おのおのの専門知と専門外の人々との「壁」を感じる。この経験が科学教育のあり方を思考する契機となり、現在の教育、研究に向き合うことになる。

 標葉氏には、専門外の人たちにとっての科学リテラシーとは何なのかについてお話しいただく。本講演は、「教養教育のいま」を問う講演シリーズの最後にふさわしい、今日的な幅広い教養とは何かを考える絶好の機会となることだろう。

<開催概要>
【タイトル】 「科学リテラシーはどこまで必要か」
【日 時】 2017年10月7日(土)15:30~17:30
【場 所】 成城大学 3号館 311教室
【講 演】 標葉靖子(東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 特任講師)
【討論者】 山本 敦久(成城大学准教授)
【司 会】 東谷 護(成城大学教授)
【参加費】 無料
        
▼本件に関する問い合わせ先
 成城大学共通教育研究センター
 TEL: 03-3482-9556
 (受付時間:月曜日~金曜日 8:30~16:30、土曜日 8:30~13:00)

<登壇者の紹介>
◆標葉 靖子 (しねは せいこ)

 1981年大阪府生まれ。京都大学大学院生命科学研究科博士後期課程修了。博士(生命科学)。現在、東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 特任講師。専攻は植物分子生物学、科学コミュニケーション、科学教育。
 植物分子生物学で博士(生命科学)を取得後、化学系民間企業で新事業開発・研究企画管理業務に従事。特にバイオマテリアルやバイオリファイナリー、ナノエレクトロニクス分野の研究技術評価や動向分析、技術広報に携わる。その後、URA(University Research Administrator)を経て、現在は研究技術評価や科学技術系人材育成、科学コミュニケーションや科学教育に関わる教育・研究に携わる。その一環として、科学技術と社会の問題、あるいは科学的なものの見方や統計リテラシーについて学ぶためのコミュニケーション型推理ゲーム教材「nocobon」も開発した。現在、「科学と社会をつなぐゲームデザイン」などの科目を担当している。
 主要論文に、“Persistence of the Deficit Model in Japan’s ScienceCommunication: Analysis of White Papers on Science andTechnology,”East Asian Science, Technology and Society: AnInternational Journal, Vol. 11- 3,(2017)、「米国における科学, 技術,工学, 数学(STEM)分野大学院生への科学コミュニケーショントレーニングの取り組み ~AAAS2014年次大会報告事例からの日本への示唆」(『科学技術コミュニケーション』16号、2014)「科学コミュニケーション入門としての大学公開講座の可能性~「高校生のための金曜特別講座」参加者のセグメンテーション分析~」(『科学技術コミュニケーション』19号、2016)など。

<討論者>
◆山本 敦久(やまもと あつひさ)

 1973年長野県生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程満期退学。現在、成城大学社会イノベーション学部准教授。
 専攻はスポーツ社会学、カルチュラル・スタディーズ。
 著書に、『身体と教養-身体と向き合うアクティブ・ラーニングの探求』(編著、ナカニシヤ出版、2016)など。

<司会・シリーズコーディネーター>
◆東谷 護(とうや まもる)

 1965年神奈川県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、成城大学文芸学部教授。
 専攻は音楽学、戦後日本文化史、表象文化論。
 著書に、『マス・メディア時代のポピュラー音楽を読み解く』(勁草書房、2016)、『進駐軍クラブから歌謡曲へ』(みすず書房2005)、『大学での学び方―「思考」のレッスン』(勁草書房、2007)など。