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愛知大学が6月8日にアジア理解講座シンポジウム「日中関係の未来図」を開催 -- 一般財団法人霞山会との共催

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愛知大学は6月8日(土)にアジア理解講座シンポジウム「日中関係の未来図―歴史から考える―」(共催:一般財団法人霞山会)を開催。当日は、元駐瀋陽総領事の松本盛雄氏による特別講演「日中関係―理想と現実」をはじめ、静岡県立大学の嵯峨隆名誉教授や愛知大学の藤田佳久名誉教授らが報告を行う。参加無料、要事前申し込み。

□開催にあたり
 「歴史とは何か?」という問いに、かつて著名な歴史学者は「過去と現在の対話である」と答えた。また、ある政治学者は「自然科学のように材料をもたない社会科学、人文科学の分野において歴史こそが材料である」と論じた。どちらも、歴史が現在を考える上でのヒントを与えてくれるという意味であろう。しかし、より正確に言うならば「歴史とは過去と現在と未来の対話である」。現在を生きる我々は、過去を学ぶことによって未来を考えるよすがとしなければならない。
 孫文、李大■(※ ■は金偏にりっとう)、荒尾精、米内山庸夫、東亜同文書院の学生たち。彼等は皆、19世紀から20世紀前半にかけての激動の中にあって、日本あるいは中国に関する広範な知識を武器に、「日本と中国の間」という難問に逃げることなく向かい合い、未来における日中のありうべき姿を模索した人々であった。日本と中国の狭間で彼らはいったい何を学び、何を考え、何に苦しみ、そして何を未来に残そうとしたのか?
 彼らの軌跡をたどることは、取りも直さず、我々にとっての日中間の未来を模索することにほかならない。

◆アジア理解講座シンポジウム「日中関係の未来図―歴史から考える―」
【日 時】 6月8日(土)13:30~18:30(受付開始 12:30)
【会 場】
 愛知大学名古屋キャンパス 講義棟11階 L1103
 (名古屋市中村区平池町4-60-6)
【アクセス】
<鉄道の場合>
 「名古屋」駅より徒歩約10分
 あおなみ線「ささしまライブ」駅下車 徒歩約2分(歩行者デッキ直通)
<バスの場合>
 名鉄バス「愛知大学前」下車
 ささしまウェルカムバス「ささしまライブ」下車
 名古屋市営バス「ささしまライブ」下車
【プログラム】
●開会挨拶 池田維(霞山会理事長 元外務省アジア局長)
●開会挨拶 川井伸一(愛知大学学長)
●特別講演
 「日中関係―理想と現実」 松本盛雄(霞山会評議員 元駐瀋陽総領事)
●報告
・「1910年代におけるアジア主義の諸相―日本・孫文・李大■」 嵯峨隆(静岡県立大学名誉教授)
 (※ ■は金偏にりっとう)
・「米内山庸夫の中国論―汪兆銘政権反対に至る道」 栗田尚弥(國學院大學講師)
・「荒尾精と日清貿易研究所」 藤田佳久(愛知大学名誉教授)
・「戦前中国調査における東亜同文書院」 三好章(愛知大学現代中国学部教授 東亜同文書院大学記念センター長)
●総括 伊豆見元(霞山会評議員 愛知大学理事評議員 東京国際大学国際戦略研究所教授)
●閉会挨拶 星博人(霞山会常任理事)
【申 込】
 件名を「愛大シンポジウム」として、氏名、住所、電話番号を明記して下記URLまで申し込み
 E-mail: koudoku@kazankai.org
【会 費】 無料
【共 催】 一般財団法人霞山会、愛知大学

○愛知大学東亜同文書院大学記念センター
 http://edu.aichi-u.ac.jp/toa/

(参考)
 霞山会は、近衞篤麿公[雅号:霞山]が設立した東亜同文会の資産を継承して1948年に誕生した(当時の名称は霞山倶楽部)。一方、東亜同文会が上海で運営していた東亜同文書院大学は敗戦により閉校やむなきに至り、その学生・教員の「受け皿」とすべく関係者によって愛知大学が設立された。東亜同文会の理事であり、新生愛知大学の初代学長となった林毅陸氏は、新団体・新大学への資産継承手続きで清算人代表を務めた。また、愛知大学の理事には霞山会を代表して近衞通隆氏が永年にわたり就任した。霞山会が受け継いだ東亜同文会本部「霞山会館」は1961年に老朽化により取り壊された後、1964年に竣工した霞山ビルの9階に開設され、2007年には地域再開発にともなって建設された霞が関コモンゲート西館の37階に移転し、現在に至っている。同37階には愛知大学東京霞が関オフィスも入居する。
 霞山会と愛知大学は現在も東亜同文書院記念基金会を共同で運営するなど関係は深い。また愛知大学豊橋図書館に所蔵されている近現代中国に関する貴重な書籍を含む霞山文庫(約35,000冊)は、霞山会から譲渡された東亜同文会本部の旧蔵書であり、愛知大学設立の礎にもなった。
 このように霞山会と愛知大学は、1898年に設立された東亜同文会と、1901年に上海で開学した東亜同文書院を共通の歴史的ベースとして、互いに関係をもちつつ発展の道をたどっている。

・一般財団法人霞山会ホームページ
 https://www.kazankai.org/

▼シンポジウムに関する問い合わせ先
 一般財団法人霞山会 文化事業部
 〒107-0052 東京都港区赤坂2-17-47赤坂霞山ビル1階
 TEL: 03-5575-6301
 FAX: 03-5575-6306

▼本件に関する問い合わせ先

愛知大学 企画部 広報課

住所

: 名古屋市東区筒井二丁目10-31

TEL

: 052-937-6762

FAX

: 052-937-4816

E-mail

koho@aichi-u.ac.jp