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札幌大学の卒業生・井沼真愛さん(ペンネーム:真介)の作品が「第8回文芸社文庫NEO小説大賞」で大賞を受賞 ― ご当地アイドルグループのメンバーとしても活動

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札幌大学(札幌市豊平区)の卒業生である井沼真愛さん(ペンネーム:真介)の作品『猫の辞書』が、「第8回文芸社文庫NEO小説大賞」(主催:株式会社文芸社)において大賞を受賞した。井沼さんは2024年3月に同大地域共創学群日本語・日本文化専攻を卒業。現在は北海道のご当地アイドルグループ「フルーティー」のメンバーとして活動する一方で、小説家として創作活動も行っている。受賞作は学生時代の卒業制作をもとにした作品で、2026年1月に文芸社文庫NEOより『月の辞書を編む』と改題され刊行予定。

 井沼さんは在学中、小笠原はるの教授(地域共創学群人間社会学域リベラルアーツ専攻)のゼミナールに所属し、ラジオ番組制作、地域連携プロジェクト、高校への出前授業など、多様な活動に取り組んだ。
 特に、コロナ禍で孤立感を抱える高校生に向き合い、「偏見やいじめをいかに乗り越えるか」「問いを立てることの大切さ」を伝える授業は、創作にも強い影響を与えた。
 卒業制作『猫の辞書』には、そうした経験や仲間との関係性が物語として昇華されており、多くの学生が感銘を受けた。

 現在、井沼さんは北海道のご当地アイドルグループ・フルーティーのメンバーとして活動し、年間300本を超えるイベントに出演しながら、北海道の魅力発信に注力。多忙な日々の中でも創作を継続し、ネットラジオ番組のパーソナリティとしても活躍するなど、表現の幅をさらに広げている。
 また、休日には母校を訪れ、後輩への助言やサポートも積極的に行っており、学生たちにとって大きな励みとなっている。
 井沼さんのアートセンス、言語表現力、そして人と向き合う力は、より大きな
飛躍を期待させるものであり、今後の活動にもさらなる注目が集まる


■受賞作『猫の辞書』について
 過去の出来事をきっかけに言葉と向き合えなくなった青年・文人が、不思議な少女アヤと出会い、自分自身を取り戻していく青春小説。
 夢への挫折やSNS上の誹謗中傷といった現代的なテーマを扱いながら、アヤが辞書を通して「自分だけの言葉」を見つけていく構成が高く評価された。章間に挟まれる独創的な辞書形式など、井沼さんならではの表現が光る作品となっている。
 卒業制作版『猫の辞書』では、表紙・裏表紙を含む装丁を井沼さん自身が担当し、在学中に学んだ編集技術とデザインセンスが随所に発揮されている。


■札幌大学リンデン通信
 札幌大学のWEB版広報誌『リンデン通信 ~わたしと藻嶺~』では、井沼さんの現在の活動や在学中のエピソードをインタビューし公開している。
 https://note.com/satsudai_pr/n/nabd23681ba42

(参考)
●第8回文芸社文庫NEO小説大賞
 https://www.bungeisha.co.jp/neo/result08.jsp?id=result

○「フルーティー」公式サイト
 https://www.fruity-girls.com/

▼本件に関する問い合わせ先

企画部入試・広報課

TEL

: 011-852-9190

IMG_7428.jpg 卒業制作『猫の辞書』表紙(井沼真愛さん提供)

IMG_7425.jpg 文芸社文庫NEOより発行予定の『月の辞書を編む』(井沼真愛さん提供)