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多摩地域に暮らす「リタイア後の団塊の世代」が、山梨県南アルプス市との連携で、農業体験を通して社会参画意識の醸成を目指す社会実験としての「田植え体験」バスツアーを多摩大学が主導して実施する。
多摩大学(東京都多摩市、学長 寺島実郎)多摩キャンパスの立地する多摩地域は、戦後日本の高度経済成長を支えてきた、都心へ通勤する企業戦士のベッドタウンとして開発され、団地、ニュータウン、マンションの立地点となったが、現在、団塊の世代のリタイアが始まり、急速な高齢化が進んでいる。
2050年頃には、日本の人口の4割が65歳以上となる異次元の高齢化を迎える中、その象徴でもある多摩ニュータウンにキャンパスを構える多摩大学は、多摩市・多摩信用金庫と連携し、社会問題の課題解決として、地域のアカデミズムが先導して高齢者の社会参画のプラットホームを作るべく活動を開始。
都会の高齢化と田舎の高齢化の違いにみられる、1次産業が身近にある環境にバスツアーで都会の高齢者が移動、農業体験を通して地方と交流し、社会参画の可能性を模索する。
第1弾は、「リタイア後の団塊の世代」30名が参加して、山梨県南アルプス市で「田植え」を体験する。
10年後にリニアが走り、総合交通体系が大きく変わり、多摩と甲府は10分で移動できる距離となる。この社会構造の変化に、多摩地域に存立する大学として、どう立ち向かうのか。
今後人生100年時代を迎える中、大学生も60歳以降の人生プランを考えなくては生きていけない。今回の企画には、多摩大生も参画し、社会の課題解決に踏み出す。また、高齢者とともに行動する中で、高齢者の経験を若年世代が継承していく貴重な機会となる。
多摩大学が一般市民向けに2008年から開講している公開講座「寺島実郎監修リレー講座」(延べ参加者数で10万人を突破)の受講者を対象とした今回の企画は、講座を受講するだけの受動的な参加に留まることなく、受講者が自ら参画し、行動する機会を大学が提供する課題解決のための社会実験である。
▼本件に関するお問合せ
多摩大学 学長室事務課
TEL: 042-337-7300
FAX: 042-337-7103
relay@gr.tama.ac.jp
参考書籍
寺島実郎 著 『シルバー・デモクラシー ~戦後世代の覚悟と責任~』(岩波書店)
大学・学校情報 |
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大学・学校名 多摩大学 |
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URL https://www.tama.ac.jp/ |
住所 東京都多摩市聖ヶ丘4-1-1 |
多摩大学は、開学以来の伝統である”実学”を柱にゼミを中心とした多彩な教授陣が人間を育てる大学です。アジアダイナミズムと正面から向き合い、デジタル・トランスフォーメーション時代に活躍できる、また100歳人生をも見据え、仕事のみならず人間としての生き方、思想・哲学・宗教・価値観も含めて、どのように人生を生きていくのかを体系的に考えさせ、「社会人として生き抜く知力」を身に付けた人材を世の中に送り出します。世界を見渡し転換期を生き抜く「全体知」を身に付け、21世紀を主体的に生きる人間を創造する実績を目指します。 |
学長(学校長) 寺島 実郎 |