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帝京大学理工学部 航空宇宙工学科に国内初「ヘリコプターパイロット養成コース」が誕生

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帝京大学理工学部航空宇宙工学科では、平成22年度より新たに学科内のコースとして、「ヘリコプターパイロット養成コース」を開設する。学士(工学)の資格に加えて、ヘリコプターパイロット免許取得のための受験資格が得られるコースは国内で初めて。

ヘリパイロットコースの特色
 本コースの学生は、2年終了時点までに自家用操縦士免許取得を、3年終了時点までに事業用操縦士免許取得を目指す。
 将来EMS(ドクターヘリ)のパイロットを目指す学生にはEMS(ドクターヘリ)演習を開講し、救急医療を熟知している医学部教員(医師)から救急医療現場の実情、基礎知識について学ぶ。この演習には救急医療やEMS(ドクターヘリ)の現場を見学することも含まれている。
 ヘリコプターの操縦ができる航空宇宙工学のエンジニアとして、社会貢献ができるのが特色である。
 
コースの入学定員
 航空宇宙工学科65名のうち、ヘリパイロットコース 20名
 
取得可能資格
 自家用操縦士技能証明(回転翼航空機)、事業用操縦士技能証明(回転翼航空機)、航空無線通信士、航空特殊無線技士
 
コース独特の教育課程
(1) 卒業要件は、航空宇宙工学コースと同様に単位数は124単位。総合基礎科目、専門基礎科目、専門科目はほとんど航空宇宙工学コースと同様である。
(2) 国家資格の自家用操縦士免許の資格(回転翼航空機)は、ヘリパイロットコースを選択した全員が「原則」取得できるように、自家用操縦実習1、2、3と飛行に必須の基礎知識を学習するための座学、操縦学総合演習1、2、3をセットにして必修科目としている。実地試験に必要な飛行時間は67.5時間を確保する。
(3) 自家用操縦士免許の資格に加えて、事業用操縦士免許の取得を目指す学生には、3年次通年の操縦実習に加えて、夏期(8月)集中実習と3年次末の春期(2・3月)に集中実習を行い、実地試験合格を目指す(すべて選択科目)。事業用免許取得のための実地試験に必要な飛行時間は90時間であり、自家用と合わせて157.5時間を確保する。
 
実習について
 実習先:株式会社アルファーアビエィション下妻操縦訓練所(国土交通省航空機使用事業免許 東空域第302号)〒304-0031茨城県下妻市高道祖(タカサイ)5413-1下妻ヘリポート内
 実習内容:実習先では操縦実習と操縦実習に直結した座学である操縦学総合演習を学ぶ。実習は週2日(予定:1年次 水・木、2年次 金・土、3年次 月・火)をあてている。集中実習は別途、3年次 夏期(8月)および春期(2・3月)に実施。
 
卒業後の進路予測
 ヘリパイロットコースの卒業生の就職先として朝日航洋株式会社、新日本ヘリコプター株式会社等約40社の民間の運航会社、各都道府県の警察、消防、防災の部署が想定されている。
 なお、航空宇宙工学科卒業生の過去5年間の就職先は、富士重工業株式会社、朝日航洋株式会社、株式会社IHI等の航空関連20社以上、宇宙関連会社、本田技研工業株式会社等の自動車関連会社、ミネベア等の機械製造会社、東日本旅客鉄道株式会社等の運輸業、警視庁や自衛隊等の公務員と多岐にわたっている。
 
学費
 ヘリパイロットコースに入学した場合は、航空宇宙工学科所定の授業料等学納金のほか、ヘリコプターパイロット免許取得のための費用(訓練実習費、諸経費その他)が別途必要となる。詳しくは、10月下旬頃に発行予定の受験案内に掲載。下記問い合せ先まで請求のこと。
 
コース生になるには
 理工学部航空宇宙工学科の入学試験を受験し合格した人が、ヘリパイロットコース学内選抜試験(ヘリコース試験)を受験し合格することによって、コース生になることができる。
 
○理工学部航空宇宙工学科入試日程(詳しくは帝京大学入学試験要項2010を参照)
・AO入試:I期 平成21年10月10日、10月11日
        II期 平成21年10月31日、11月1日
      III期 平成21年12月12日、12月13日
・推薦入試:公募制 平成21年11月14日、11月15日
・一般入試:I期 平成22年2月1日、2月2日、2月3日
          II期 平成22年2月20日、2月21日、2月22日
         III期 平成22年3月6日、3月7日
・センター試験利用入試:大学入試センター試験(1月16日、1月17日)を受験

○ヘリパイロットコース学内選抜試験(ヘリコース試験)
 2回のうち1回のみ受験できる
  第1回:平成22年2月15日(月)
  第2回:平成22年3月15日(月)
・試験内容 1.筆記試験  必須 英語(英語I、II)、
              選択 数学(数学I、数学II、数学A)または
                 物理(物理I、物理IIは選択分野を除く)
       2.面接
       3.適性検査
・提出書類 航空身体検査合格診断書(平成21年11月1日以降発行のもの)
※パイロットが航空業務を的確に遂行するためには、心身の健康が極めて重要である。したがって、航空身体検査は不可欠であり、パイロットは航空法によりこの検査を受けることが義務づけられている。受験を希望する方は必ず受診のこと。詳しくは国土交通省ホームページ(http://www.mlit.go.jp/) で「航空従事者の医学適性や航空身体検査の証明について」を参照。
 
▼本件に関する問い合せ先
 帝京大学宇都宮キャンパス
 理工学部航空宇宙工学科 ヘリパイロットコース担当
 TEL:028-627-7191 FAX:028-627-7219
 E-mail:kyoumu@riko.teikyo-u.ac.jp
 所在地:〒320-8551 栃木県宇都宮市豊郷台1-1
 アクセス: JR宇都宮駅西口5番バス乗り場 関東バス
  豊郷台・帝京大学、宇都宮美術館、ニュー富士見行で約20分 帝京大学下車