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ワンガリ・マータイ氏 国連平和大使就任 シンポジウムを開催――創価大学

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2月18日(木)、創価大学と毎日新聞社の共催により、「ワンガリ・マータイ氏 国連平和大使就任シンポジウム ―21世紀の環境と平和を語る―」を渋谷区・国連大学国際会議場にて開催した。

 開会前にはワンガリ・マータイ氏と山本英夫学長らが約20分間、2006年2月の来学時に植樹したマータイ桜や学生のこと、ナイロビ大学との交流などについて和やかに懇談。マータイ氏は「桜は咲いていますか」「素晴らしい学生さんたちでした」と懐かしがり、「ナイロビ大学にワンガリ・マータイ平和環境問題研究所を開設したい。環境・平和を考える上で、池田博士の哲学が重要です」などと語った。

 シンポジウムでは、森戸幸生・毎日新聞社東京本社代表の挨拶、マータイ氏の基調講演をはじめ、マータイ氏、写真家の浅井慎平氏、同大工学部環境共生工学科の山本修一教授によるパネルディスカッションも行われた。公募で集われた250人の一般参加者とともに、同大の学生・院生約100人が参加した。

 講演でマータイ氏は、今回、国連平和大使として広島を訪問したことに言及。「いかなる人間でもあのような破壊をすべきではありません。多くの人が広島を訪ねるべきです」「悪い事が起こっているのは善い人たちが静観しているからです」などと述べた。
 その後、二酸化炭素の削減、地球の3つの肺といわれるアマゾン河流域・コンゴ河流域・東南アジア地域を守ること、アフリカにおける気候変動と安全保障の問題、資源の共有化、MOTTAINAIキャンペーン、ナイロビ大学に研究所を開設することなどについて、熱く語った。講演終了後には同大の学生から花束が贈呈された。

 パネルディスカッションでは、環境についての問題提起から環境と平和のつながり、世界の現状、生物の多様性、MOTTAINAIキャンペーンなどをテーマに、パネリスト3人が自らの体験と意見を交換し合った。
 山本修一教授は「環境問題から、本当に豊かな生き方とは何かを問う時代に入った」などと発言。また会場内の同大大学院生からの「若い世代ができることは何か」との質問に、マータイ氏は「一つは勉学に励むこと。多くの情報を吸収し、そして世界で活躍してもらいたい。私も大学で学んだから、今があります。二つは目の前にある環境運動に参加すること。貴方が次の環境をリードする人になるかもしれません」と励ました。

 最後の山本学長の挨拶では、2006年にマータイ氏に名誉博士号を授与し記念講演をしてもらったこと、2005年の創立者池田大作先生との会見、学生たちのクラブやゼミでの環境問題への取り組み、アフリカの大学との交流などについて説明して締めくくった。

※このシンポジウムの模様は、3月下旬の毎日新聞全国版で紹介される予定です。


▼本件に関する問い合わせ先
 創価大学 広報部
 〒192-8577 東京都八王子市丹木町1-236
 TEL: 042-691-9442
 FAX: 042-691-9300

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