ハンガリー国立大学医学部

日本の医師不足に一石を投じる海外の日本人医学生

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ハンガリー医科大学事務局による「医科大学進学プログラム」が今年2008年9月の入学で第3期生を迎える。その入学祝賀会が、5月19日に行われた。日本の医師不足に一石を投じると同時に、国際的に活躍のできる医師の育成という観点からも大きな期待が寄せられる。

 ハンガリー医科大学事務局(東京都新宿区、代表:石倉秀哉)の運営する医学部進学プログラムが、今年で3年目を迎える。本事務局は中欧のハンガリー共和国にある国立セゲド大学、国立センメルベイス大学、国立ペーチ大学の日本代表事務局であり、上記大学への入試の実施から医師になるまでのサポートを行っている。

 上記の大学は、競争率の高い国内の医学部進学とは別に新たな可能性として注目を集めており、高校新卒者を中心に応募学生が年々増加している。その理由としては、大学の教育水準が高いことや、日本の私立大学と比べて費用が安価なことが挙げられる。

 初年度では約30名の応募者の中から22名が合格し、2年目には約85名の応募者から45名が合格した。3年目である今年度の応募者は約100名と着実に増加し、それに対し合格者は50名となっている。多くの応募者の中から、優秀で意欲の高い学生のみに入学を許可しているため、「定員数=合格者」とはしていない。このような選抜方法により日本人の入学後の進学率は高く、初年度に予備コースへ入学した学生の100%が本コースへ進学するなど、確実な実績を出している。

 大学の卒業時には、EU各国で認められる医師免許が取得できるうえ、日本の国家試験対策を提供しているため、卒業後に日本やアメリカの医師免許にチャレンジできるのが、同プログラムの特徴となっている。すべての授業が英語で行われるなど、国際化が進む医療業界への対応を視野に入れた教育が実践されており、世界25か国から留学生が集まっている。

 去る5月19日(月)には、京王プラザホテル(東京都新宿区)において「第三回ハンガリー国立大学医学部入学祝賀会」が開催された。当日は3大学の医学部予備・本コースの入学試験に合格した学生及び保護者を含め、70名を超える関係者が出席した。プレゼンテーションでは、ハンガリー国立ペーチ大学よりZoltan Karadi教授を迎え、医学部カリキュラム等について説明があったほか、日本ハンガリー外科学会事務局長として、国際医療福祉大学三田病院の北島政樹院長より祝辞が述べられた。

 先頭を走る1期生は、まもなく3年次へ進級する。4年後には、国際的な医師として世界中へ羽ばたいていくことになる。そしてハンガリー国立大学医学部の卒業者が日本へ医師として戻る時、現在の医師不足を解消する重要な人材になると同時に、災害医療などで国際的に医療活動ができる医師として、その活躍が期待されている。

▼本件に関する問い合わせ先
 ハンガリー医科大学事務局
 入試課 藤谷 愛(ふじたに あい) 
 http://www.hungarymedical.org/
 TEL 03-5321-6771
 FAX 03-5321-6672
 E-mail info@hungarymedical.org

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