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学生国際協力団体が大学と学食に働きかけ、5月9日より「TFTメニュー」の販売を開始――文教大学

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文教大学越谷キャンパス(大橋ゆか子学長/埼玉県越谷市南荻島)では5月9日(月)~13日(金)まで、学生食堂にて「TFTメニュー(1日30食限定)」を販売する。“食べることで社会貢献を考える”という提案が、学生国際協力団体BICOの活動により実現する。

 「TFT」とは“table for two”、直訳すると「二人の食卓」。地球上における開発途上国の飢餓にあえぐ10億人と先進国の肥満や生活習慣病に悩む10億人の解消に同時に取り組む、日本発の社会貢献運動のことである。

 特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalの公式サイト( http://www.tablefor2.org/ ) によると、「対象となる定食や食品をご購入すると、1食につき20円の寄付金が、TABLE FOR TWOを通じて開発途上国の子どもの学校給食になる。20円というのは、開発途上国の給食1食分の金額。つまり、先進国で1食とるごとに開発途上国に1食が贈られる」という仕組みで、両者にとってWin Winの関係と言える。TFT大学連合によると、TFT導入校は2011年2月現在、66大学に及ぶ。

◆導入までの経緯
 国際協力団体BICO(代表:佐藤海・人間科学部4年/詳細はPDFファイル参照)がTFTメニューの導入を目指したのは、昨年の4月。最初は、大学のどこへ話を持っていけばいいのかも分からなかった。
 代表の佐藤さんによると、「TFTの仕組みを大学に導入するために、企画書を初めて作り、どう説得すればいいのか、大学との交渉段階が大変苦労しました。何故なら、これまで大学には学内で寄付金を募るという前例がなかったからです。それでも大学の教育支援課や学生食堂を運営する(株)文教サービスの方は、親身になって相談に乗ってくれ、最初は有志数名で始めましたが、団体として活動することの重要さを説かれ、昨年秋にBICOを結成しました。今にして思えば、辛いというより、むしろその過程が楽しかったです」と振り返っている。

◆メニュー
 今回のメニューは「トマトカレー」。対象メニューはヘルシーでなければならず、680~730kcalという制約のもと、野菜を多めにし、米は五穀米を使用している(別紙参照)。価格は370円で、うち20円が寄付となる。
 メニューを決めるにあたり、200名以上の学生からアンケートを取った。30~50程の案から5点を絞り、文教サービスに提案し、原価や作り方、栄養度などを勘案して今回の実現に至る。今後、毎月メニューを変え、期間限定で1週間程度実施する予定である。
 
 なお、今回は、1食当たり20円の寄付のうち、10円はアフリカ飢餓救済のために、残りの10円は東日本大震災義援金として送られる。BICO代表の佐藤さんは、「TFTメニューを食べることで、国内にも国外にも目を向けてほしいという思いがあります」と話している。

▼本件に関する問い合わせ先
 文教大学 越谷校舎 教育支援課
 (埼玉県越谷市南荻島3337)
 TEL: 048-974-8811(代表)