日本工業大学

日本工業大学における環境問題への取り組み/エコキャンパス活動と教育への展開

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日本工業大学は、2001年6月に大学キャンパス全域でISO14001(国際環境規格)の認証を取得、「キャンパスまるごとエコ・ミュージアム」をキャッチフレーズに、さまざまな環境活動を推進している。

■エコキャンパス活動
 日本工業大学(埼玉県宮代町・学長 柳澤章)は、2001年6月に大学キャンパス全域でISO14001(国際環境規格)の認証を取得、「キャンパスまるごとエコ・ミュージアム」をキャッチフレーズに、さまざまな環境活動を推進している。

 例えば、ミニチュア都市を構築し、都市のヒートアイランド現象の解明とその対策を研究するヒートアイランドのスケールモデル実験施設の設置、新エネルギーとして期待される太陽光発電システムの設置(大学としては世界第2位の発電量)やハイブリッド風力発電設備の設置など、スケールの大きな取り組みがなされている。
 この他にも、食堂から出る生ゴミのコンポスト化、雨水・地下水の活用、上水の節約、排水の水質向上など水環境への積極的対応、構内の道路へ遮熱性舗装や透水性ブロックの採用など、きめ細かな環境対策がなされ、自然豊かなキャンパスで体験的環境教育を進めている。

 詳しくは、同大ホームページ(下記URL)で紹介(概要は別表=下記「ファイルのダウンロード」をクリック=参照)。

※エコ・ミュージアムのご紹介: http://www.nit.ac.jp/eco/museum.html

●緑のカーテン設置
 現在、取り組んでいる新しい試みは、「緑のカーテン」。本館西側・2号館の南端部分に施工され、キュウリ・ヘチマ・ゴーヤの3種類の苗が、幅約23メートルに植えつけられた。

 「緑のカーテン」は、植物のツルや葉を窓の外に設置したネットに這わせ、これにより夏の強い日差しを和らげ、放射環境が改善されるため、クーラーなしでも部屋の温度を下げられるというもの。

 もともとは戸建住宅など小規模なものが中心であったが、プランターに潅水装置を組み込み、通気を確保しながら水位を一定に保つ工夫を加えることで、高さ20メートル程度まで伸ばすことが可能となることから、東京では100を超える小学校で採用されている。
 同大では潅水装置の水源として中水を用いており、さらに環境に配慮したものとなっている。西面は植物の成長には不利な条件ではあるが、7月末の段階で部分的には9メートル以上に成長し、キュウリやゴーヤはすでに何本かが収穫されている。

●学生の環境推進活動
 同大がISO14001を取得するとほぼ同時に学生独自の環境推進活動も始まり、今年で7年目を迎えている。活動の一環としてリサイクルショップの開催(卒業生が不要になった家具や家電製品などを、新入生に無償で提供)や、キャンパス内分煙活動の推進、大学祭を利用した環境活動のPR(自転車を使った発電装置の展示・説明)などの他、外部のシンポジウムに参加するなど外部・地域との交流も積極的に行なっている。

■教育への展開
 工学の視点から環境問題に真剣に取り組んできた同大は、環境教育にも力を入れており、教養科目にも「地球環境と人間社会」、「環境と工学・工業社会」などの環境系科目を用意すると同時に、専門科目にも環境に関連した科目を多数用意している。
 こうした背景から、「環境が学べる」大学として高い評価を得ているが、来年4月には「ものづくり環境学科」「生活環境デザイン学科」の2学科を新設、「ものづくり」や「インテリア」を環境の目で見直す、21世紀の技術者、デザイナーを育成する。

 「ものづくり環境学科」では、工業製品の設計段階から省資源・低公害を追求し、生産工程でも環境対策を充実させ、廃棄物の積極的再利用を図る、まさに環境の時代が求める技術者を育てる。

 「生活環境デザイン学科」には、住空間デザインコースと福祉空間デザインコースがあり、家具を実際に製作するなど、ぬくもりのあるインテリアを実現するデザイナーや、お年寄りなどが不自由なく暮らすための住宅改善を担うコーディネータを育てる。
 詳しくは、下記URLを参照のこと。

※新学科情報:http://www.nit.ac.jp/gakka/sin/gakkanew0501.html

▼本件に関する問い合わせ先
 日本工業大学 総務部広報室 担当:広瀬
 埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1
 TEL: 0480-33-7519(直)
 FAX: 0480-33-7525
 E-mail: yukihiro@nit.ac.jp