東日本国際大学

東日本国際大学が3月10日に学術シンポジウム「震災から一年 フクシマの復興と日本の将来」を開催

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東日本国際大学(福島県いわき市)では3月10日(土)に、学術シンポジウム「震災から一年 ―フクシマの復興と日本の将来」を開催する。この「フクシマ」というカタカナ名の副題には、今回の問題を広く世界的なレベルで考えたいとの主催者の思いが込められている。当日は、中島岳志 北海道大学大学院准教授が基調講演を実施するほか、原発問題の最前線で指揮を執っている福島県双葉郡富岡町の遠藤勝也町長らがパネルディスカッションを行う。

 昨年3月11日、私たちは未曽有の大震災を経験した。今日「東日本大震災」と呼ばれるこの大災害で、福島県はいわゆる「三重苦」を強いられ、現在に至っている。まず第一が地震と津波による地震被害、第二が福島第一原子力発電所の損壊による放射能災害、そして最後に原発による風評被害がそれにあたる。

 これらの引き続く困難は、原子力発電所を抱える福島県浜通り地域の将来、国家の原子力政策、ひいては「原子力と人間はどのように共生していくべきなのか」といった、文明論的な問題を私たちに突きつけている。
 すなわち、このたびの東日本大震災に伴う原子力発電所の問題は、一原子力発電所や東京電力の問題を超えて、「地域社会と原子力はどのようなかたちで向き合っていくべきなのか」「私たち人間は、今後どのような生き方を選択して行くべきなのか」という、文明論的な射程をもった問題を私たちに喚起しているのではないだろうか。

 今回のシンポジウムでは、いま震災と原発を語るのに最もふさわしい多彩な有識者が一堂に会し、総合検証を行う。第I部では、『中村屋のボース』で大佛次郞論壇賞、アジア・太平洋賞を同時受賞し、また政治問題について積極的な発言を行っている新進気鋭の論客、中島岳志・北海道大学大学院准教授が基調講演を行う。

 第II部のパネルディスカッションでは、まず遠藤勝也・福島県双葉郡富岡町町長が原発問題の最前線で指揮を執っている現状報告と、貴重な経験を語る。引き続き、片岡龍・東北大学大学院准教授が震災後、被災地をまわった経験と有識者の立場から、今回の問題点を改めて明確にする。
 また、福迫昌之・東日本国際大学経済学部長兼地域経済・福祉研究所所長は、いわきから見た震災と原発の意義について論じる予定。コーディネーター役には先崎彰容・東日本国際大学東洋思想研究所准教授が務め、学問と震災・原発という現実とを架橋する、確実な議論を引き出していく。詳細は以下の通り。

◆東日本国際大学学術シンポジウム
 公開講演・討論会「震災から一年」 フクシマの復興と日本の将来

【開催日時】
 2012年3月10日(土) 14:00開会~17:40閉会予定
【開催場所】
 東日本国際大学附属昌平中学校・高等学校体育館
 (〒970-8011 福島県いわき市平上片寄字上ノ内152)

【プログラム】 ※登壇者プロフィールは添付PDFをご覧ください
 ●はじめに(14:00~) 司会進行:本多創史 東日本国際大学福祉環境学部准教授
  ・理事長あいさつ 「震災復興と地域社会―シンポジウム開催にあたって」
            学校法人昌平黌理事長 田久昌次郎
  ・来賓あいさつ   鈴木英司 福島県いわき市副市長
 ●第I部 (14:15~15:15)
  ・講師紹介 松岡幹夫 東日本国際大学東洋思想研究所所長
  ・基調講演「震災から一年 フクシマの復興と日本の将来」
        中島岳志・北海道大学大学院准教授
  ・休憩 (15:15~15:30)
 ●第II部 (15:30~17:30)
  ・各パネリストによる討論会
   パネリスト:中島岳志 北海道大学大学院准教授
         遠藤勝也 福島県双葉郡富岡町町長
         片岡 龍 東北大学大学院准教授
         福迫昌之 東日本国際大学経済情報学部学部長 地域経済・福祉研究所所長
   コーディネーター:先崎彰容 東日本国際大学東洋思想研究所准教授
 ●おわりに
  学長あいさつ 石井英朗 東日本国際大学学長
   (終了予定時刻 17:40)

▼本件に関する問い合わせ先
 東日本国際大学 総務部総務課
 〒970-8023 福島県いわき市平鎌田字寿金沢37
 TEL: 0246-35-0415
 FAX: 0246-24-8122
 URL: http://www.shk-ac.jp/