東日本国際大学

東日本国際大学の篠原拓也ゼミが『震災あるある/震災ないない』を刊行 -- 被災地を巡り、震災の伝承について考えたゼミ活動の成果を紹介

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東日本国際大学(福島県いわき市)健康福祉学部・篠原拓也准教授のゼミにおける学生らの活動成果を紹介する『震災あるある/震災ないない』(パブフル)が、3月5日に刊行された。同ゼミの学生らはこれまで、震災についての文献を読み、被災地や施設を巡ってきた。東日本大震災から10年という節目に際し、彼らの感じたリアルな声を言葉として残すことが、それぞれが震災の伝承に関わっていくという意味でも大切だという認識から、同書の発刊に至った。

 篠原ゼミではメンバーが震災についてのさまざまな文献を読み、福島県浜通り地区の被災地や施設を巡ってきた。いわき市だけでなく、双葉町や浪江町などの被災地や伝承館も見学しながら、一人ひとりが考え、話し合った。
 学生たちは当時小学生であり、震災を経験から語ることができる最後の世代となる。それぞれの記憶を語り、伝承の大切さと難しさを改めて知りながら、震災を通して各々が自分自身と向き合う経験を重ねた。
 この本は、そうしたゼミの活動の一部を紹介するものである。

 被災地に行けば、あるいは市街地を注意深くみれば、震災はまだまだ確かに「ある」し、震災時の「震災あるある」を語ることができる。しかし日々の生活に追われ、平和で豊かないわき市の市街地に身を置き続けると、震災など「ない」かのように思われてしまう。いわき市はあまりに広く、豊かで、「震災ないない」に囲まれている。

 同書を手に取ることは、読者にとっても、震災と自身の関係について思いを巡らせてみるきっかけとなるだろう。

●『震災あるある/震災ないない』内容の例
・なぜ福島はカタカナで「フクシマ」と書かれるのだろうか?
・なぜ私たちは地震が「来る」というのだろうか?
・なぜ私たちはテレビの取材や24時間テレビに違和感を覚えるのだろうか?
・安定ヨウ素剤やホールボディ・カウンターとは何だったのか?
・なぜ津波が来た場所にわざわざ伝承館を建てるのか?

■『震災あるある/震災ないない』
・東日本国際大学篠原拓也ゼミ (著)
・出版社 : パブフル
・発売日 : 2021/3/5
・オンデマンド (ペーパーバック) : 182ページ
・価格: 1,440円(Kindle版:300円)
・ISBN-10 : 4867181765
・ISBN-13 : 978-4867181768
※Amazonでもお買い求めいただけます。

▼本件に関する問い合わせ先

太田 徳子

住所

: 福島県いわき市平鎌田字寿金沢37

TEL

: 0246-41-7005

FAX

: 0246-85-0231

E-mail

n-ota@tonichi-kokusai-u.ac.jp

IMG_4756表紙.jpg

IMG_4760見開き.jpg 東日本大震災についての文献を読み、被災地や伝承館を見学し、さまざまな問いについて考え、話し合うことで、自分たちが主体的にあの震災と関係していくべき立場であることを改めて確認した。