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法政大学小金井キャンパスの「東館」が竣工、学生が積極利用

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再開発が進む法政大学小金井キャンパスで、9月末に「東館」が竣工した。授業に用いられる各種教室や研究・実験施設のほか、講堂兼用体育館、食堂、さらには植物研究のための温室などを完備した複合施設だ。

 法政大学小金井キャンパス(東京都小金井市梶野町)では、2007年2月より大規模な再開発第2期工事を行っている。昨年9月に竣工した部室棟(地上2階建て)に続き、この9月に地下1階、地上5階建ての「東館」他が竣工した。
 東館は教室、研究・実験室、講堂兼用体育館、食堂、温室など用途の異なる施設を収容した多機能・複合施設で、延べ床面積は約2万平方メートル、住宅地に隣接するキャンパス特性も考慮した外観デザインとなっている。
 
 低層部の地下1階から2階には大小25の教室やゼミ室のほか、講堂兼用体育館、ワークショップ、食堂、マルチユースホール、スタディルーム(自習スペース)等、多数の学生が利用する学部共用施設を配置した。
 このうち、地下1階の「ワークショップ」「精密測定室」はモノづくりのためのオープンスペースで、各種工作機械、精密測定機などを配置しており、研究分野を超えたアイデア交流などの期待もかかる。
 
 同じく地下1階の食堂は座席数521席を確保し、直上のマルチユースホールとはDNAをイメージしたらせん階段で結んだ。体育館は2階~4階の3層吹抜構造で、収納式のステージと座席設備を引き出すと座席数432席の講堂となる。遠隔講義システムも完備し、キャンパス間のみならず国内外の他大学を映像と音声で結ぶことが可能な設計とした。
 また、3階から5階の研究・実験室は二重床とシステム天井を採用し、今後の機器設置などに柔軟に対応できる設計とした。
 
 目玉の一つが5階にある温室。生命科学部生命機能学科植物医科学専修が使用する教育研究用の温室であり、ソーラーパネル電力を利用して季節による温度バランスをとり、空調の負荷を軽減するなど環境に配慮している。
 
 この植物医科学専修では、東京大学と連携して「植物医師」の育成を目指すとともに、植物病の診断・治療・予防などの幅広い専門教育を行い植物の健康に関する技術者・研究者を養成する斬新なカリキュラムを持つ。食糧、環境、エネルギーなど時代のキーワードとなる社会的関心の高い分野の理解を深める授業も多い。
 実習教育も充実しており、専攻の学生たちは、最新の実験設備を利用して病原微生物 の分離・培養技術の修得や、毎日のていねいなケアが求められる植物の管理、育成にも精力的に取り組んでいる。

 小金井キャンパスの再開発は今後も継続し、理工学部が主に使用する「北館」、事務部門や食堂を配した「管理棟」(いずれも仮称)は2010年9月の使用開始に向け、計画を順次進めている。北館・管理棟竣工後に現在の研究実験棟等を解体し、その跡地には中庭を設置する。
 この中庭をどのようなものにするか、同大学生を対象にしたアイデアコンペを実施し、特選に選ばれた学生のアイデアを設計に生かす試みも行っている。

▼この件に関する問い合わせ先
 法政大学 広報・広聴担当 
 TEL: 03-3264-9647

※生命科学部(http://www.hosei.ac.jp/seimei/)については
法政大学 小金井事務部学務課 生命科学部担当
042-387-6406まで。

【写真説明】
(上)東館の外観
(中)温室
(下)食堂

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